● 東レが試作したEV。炭素繊維を使うことで、軽量化と同時に衝突時の安全性を高めた
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産経ニュース 2011.9.9 18:32
東レ、炭素繊維を使った次世代型EV試作
4割超の軽量化実現
東レは9日、炭素繊維をふんだんに使った次世代型の電気自動車(EV)「TEEWAVE(ティーウエーブ)AR1」を試作したと発表した。
車体の基本構造に炭素繊維を樹脂で固めて成形した複合材料を採用。
車体重量は846キログラムと、鋼板主体の従来型のEVに比べて4割以上軽量化し、衝突時の安全性も高めた。
試作車は2人乗りで、屋根のないスポーツカー。
最高時速は147キロ。
公道を走るための車両登録も可能だ。
東レ単独で約3億円を投じ、英国やドイツなどで試作作業を行った。
同日の記者会見で須賀康雄常任理事は
「炭素繊維でどれだけの乗用車をつくれるか、極限を試すための実験」
と狙いを強調した。
炭素繊維は鉄の10倍の強度で、重さは4分の1という先端素材。
4人乗りの屋根付きで比べると、車体重量は従来型のEVの約3分の2となる。
車体の基本構造に使われる部品点数も約20分の1に削減した。
軽量化で電力消費量が減るため、CO2排出量も約9%削減できる。
また、衝突エネルギーの吸収量も約2.5倍となり、高い衝突安全性が発揮できるという。
東レは自動車分野を成長事業のひとつと位置付けており、2015年度には自動車分野のグループ売上高を3500億円に拡大する計画を掲げている。
今後、自動車メーカーと組んで共同開発を進め、自動車各社に採用を働き掛ける。
炭素繊維は鉄に比べて価格が大幅に割高でコストの低減が避けて通れないが、田中千秋副社長は
「15年以降には普通車の価格帯で、こうした自動車の実現を目指していきたい」
などと語った。
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ついに出てきた自動車メーカー以外の自動車。
そのうち、パナソニックとか日立とか、あるいはユニクロとかのエンブレムをつけた自動車が出現するかもしれない。
電気自動車となればどこからでも参入できる。
エンジン(内燃機関)を搭載しないということになれば、ハードルは極端に低くなる。
電気モーターが主電力源となり、そのうち種々の自動車パーツ店ができ、マニアがシャーシーはYKK、カバーはセキスイ、モーターは日立、タイヤはヨコハマなんて具合に、いろいろなメーカーのものをもちよって組み立てることができるようになるかもしれない。
ちょうどパソコンの組み立てみたいなスタイルができるかもしれない。
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サーチナニュース 2011/09/12(月) 15:48
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0912&f=business_0912_171.shtml
日産自動車(7201)、電気自動車用「新型急速充電器」を開発
日産自動車株式会社 <7201> は12日、同社が独自に開発した新型の急速充電器を公開し、2011年11月より全国の日産部品販売会社にて販売開始すると発表した。
今回発表した新型急速充電器は、現行の日産製急速充電器(希望小売価格147万円(税込))と同スペックの高性能を有しながら、本体を容積比で約半分のサイズに小型化しており、より小さなスペースにも設置することが可能とする。
また、標準仕様は100万円を大きく下回る、大変競争力の高い価格設定とし、廉価版となるベース仕様については現行型の半額以下とする予定。
同社は、日本全国の充電インフラ網を整備し、利用者が安心して快適に電気自動車をドライブできる環境つくりへ貢献するため、各地方自治体、集客施設等への導入や全国の日産販売店への設置を促進していく。また、販売を共同で進めていくパートナー企業も積極的に募集し、2015年度末までに新型急速充電器5000基の販売を目指す。
同社はこのほか、新型急速充電器は、米国、欧州での発売も予定しており、現在準備を進めている。
急速充電器は、車両と充電器本体を通信させて漏電監視などを行い、さらに各種安全装置を採用することで、高い安全性を追求した。
また、今後の電気自動車の普及に必要不可欠な急速充電器の設置箇所の拡大や充電方式の標準化を図ることを目的に設立された協議会「CHAdeMO」プロトコルに準拠し、日産および他社の電気自動車に対応する汎用性を極めた。
加えて、ベース仕様、標準仕様、寒冷地仕様と、利用者の充電環境やニーズに対応した3タイプの仕様を設定したほか、新回路技術を採用し、日産の生産・開発技術を最大限活用することで、シンプルで無駄のない構成とし、高品質と低価格を両立させた。
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