2011年9月7日水曜日

領土問題

_




朝鮮日報 記事入力 : 2011/09/07 08:30:57
http://www.chosunonline.com/news/20110907000015

中国が平和発展白書、覇権追求を否定

 中国国務院新聞弁公室は6日、『中国の平和発展』と題する白書を発表し、中国はアジア域内で覇権を追求したり、勢力範囲の拡大に乗り出したりはしないと表明した。
 また、日本、インド、ベトナム、フィリピンなど周辺国との領土・領海紛争についても、交渉と対話を通じ、平和的に解決していくとの立場を示した。

 同白書の発表は2005年以来2回目で、周辺国での中国脅威論を一掃する狙いがあるとみられる。
 しかし、白書は国家主権、国家安全保障、領土保全、国家統一などを中国の核心的利益として挙げ「これを断固守っていく」とし、周辺国との領土・領海紛争が容易に終息するかどうかは未知数だ。

 白書は
 「中国の平和的発展は『国が強くなれば、必ず覇権を追求する』
という大国の論理を打破することになる。
 過去数十年間にわたり続いた平和的発展の道にいかなる変化もないだろう」
とした。
 その上で
 「中国はいかなる国とも同名を結ばない非同盟政策を維持する。他国の内政に干渉せず、他国が中国の内政に干渉することも認めない」
と強調した。

 一方、経済分野では
 「消費構造の改善を通じ、内需空間をさらに拡大していく。
 今後5年間で8兆ドルの輸入を行い、世界各国にさらに多くのビジネスチャンスを提供する」
とした。
 これは巨額の貿易黒字に対する貿易相手国の反発を意識した言及とみられる。
 国際社会については
 「13億の人口大国の平和的発展という人類の歴史上前例がない試みと実践に対し、国際社会の理解と支持が必要だ」
と訴えた。




記事入力 : 2011/09/07 08:32:10
http://www.chosunonline.com/news/20110907000016

野田首相「来年は領土問題で十分な対処を」
「韓・中・ロ3カ国の指導者交代で、波風立つ可能性」
外相「独島は法的根拠なく占拠された」

野田佳彦首相
 「領土を守る準備を徹底的にしていく必要がある」
 日本の野田佳彦首相が、近日中に発売される月刊誌に寄稿した「私の政治哲学」という記事で
「来年には多くの国で指導者が交代する。
 権力が交代するだけに、(領土争いをめぐって)波風が立ちやすくなる」
と主張した、とNHKが6日報じた。
 野田首相はその上で
 「今しなければならないことは、
 領土や領海をめぐる重大な事件が発生した場合、日本がどのような姿勢を取るかということについて、改めてシミュレーションを行うということだ。
 日本固有の領土を守るための備えを徹底する必要がある」
と述べた。
 野田首相はこの記事を、民主党代表選挙の期間中に執筆した。

 野田首相がこうした姿勢を前もって表明したのは、菅直人前首相が領土争いをめぐって十分な対処ができず、外交的に完敗したと評され、支持率が急落したことを意識したためだと考えられる。
 来年は韓国で大統領選が行われ、中国やロシアでも指導者が交代するなど、周辺諸国で政治的に大きな変化が予想される年だ。
 日本は尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐって中国と、北方領土(ロシア名:クリル列島)をめぐってロシアと領有権争いを繰り広げているほか、独島(日本名:竹島)も日本領と主張している。

 また、野田首相は鳩山由紀夫元首相が提唱した「東アジア共同体構想」について
 「今はそのような大きなビジョンを示す時期ではない」
と主張した。
 同構想は、韓国・中国・日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済や安全保障に関する協力体制を構築しようという構想だった。
 対中強硬派として知られる野田首相のこのような姿勢は、アジアよりも対米外交を重視していくという意向を示したものだとの見方が出ている。

 一方、玄葉光一郎外相は
 「竹島や北方領土は法的根拠がないまま占拠・支配されている
と述べた。
 その上で、中国と領有権争いを繰り広げている尖閣諸島については
 「領土問題は存在しないというのが日本の立場だ」
と語った。





_