2011年9月20日火曜日

日本、苦難の10年へ:努力とガマンの10年

_

● 22DDHイメージ図


● 参考比較16DDH




サーチナニュース  2011/09/18(日) 13:43
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0918&f=politics_0918_007.shtml

日本、駆逐艦に名を借り、再び空母建造か?

  日本は米国と対空ミサイルシステム「SeaRAM」の購入契約を取り交わした。
 「SeaRAM」は現役ヘリコプター搭載空母「ひゅうが」の発展型駆逐艦「22DDH」に配備される。
 中国網日本語版(チャイナネット)は、「日本が駆逐艦の名のもとに、再び空母建造か?」と報じた。

  第二次世界大戦中、日本は航空母艦を保有していたが、戦後、法的規制により、海上自衛隊は空母を配備できなくなった。
 近年、日本はヘリ搭載駆逐艦の大型化を図っている。
 「22DDH」は排水量24000トン、全長248メートルで、14機のヘリを搭載可能。その排水量は、英国、スペイン、イタリアの小型空母を凌ぐ。
 日本はヘリ搭載駆逐艦に名を借りて、ヘリ搭載空母を建造するのではないかとの声もある。

  ◇F-35B戦闘機搭載可能

  「22DDH」が完成すれば、日本の海上軍事力が大幅に高まるのだろうか?
 尹卓海軍少将は、
 「完成すれば、日本の遠隔地への兵力投入能力が大幅に高まる。
 防空力が備われば、南シナ海だけでなく、インド洋まで日本の艦隊は容易に到達できる」
と話す。

  西側メディアの報告によると、日本は現在、「F-35B」導入問題について直接米国と交渉しているという。
 F-35Bはおそらく最初に「22DDH」に搭載されるだろう。
 「22DDH」は明らかに小型空母だ。
 平甲板はF-35Bのような戦闘機が直接甲板から垂直離着陸可能なことを意味する。

  「22DDH」の格納庫も非常に大きい。
 格納庫の高さ、広さはF-35Bを多数収容できるようになっている。
 構造からみても、排水量からみても、多くのメディアが伝えているように、日本は小型空母を建造しようとしている。

  ◇日本の安全保障、中米露の三大国に板ばさみ

  ここ数年、日本の国土安全政策、海上戦力拡大政策に空母建造が盛り込まれることはなかった。
 突然大々的に小型空母の建造が始まったことで、日本国内にも反対の声がある。

  社会科学院日本研究所の高洪副所長は、 「平和憲法」第9条にそれに関連する原則的、綱領的な制限があるため、具体的な軍事計画に盛り込めば必ず規制を受けるとの見方を示す。
 ただ、日本の旧新保守政党や戦略派は一貫して空母建造に積極的だ。

  彼らからすると、日本列島はユーラシアプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートに挟まれているから地震が多いように、日本の安全保障は、ロシアの軍事圧力、中国発展の脅威、米国の規制など影響を受けている。
 これに対し、何らかの対策を立てなければならない。

  空母に関して、日本は現在ギリギリのところで駆逐艦あるいは小型空母と呼べるものを建造しようとしている。
 中央政府と地方自治体はいずれも多額の負債を背負いつつも、いわゆる「防衛問題」を解決するため、軍事力の拡大を狙っている。

  高副所長は、日本は新政権が発足したばかりで、少壮派、戦略派が政治の実権を握り、軍事的な安全保障防衛政策を積極的に推進するだろうと指摘する。




サーチナニュース 2011/09/14(水) 11:32
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0914&f=politics_0914_012.shtml

日本が新型戦艦のミサイル防衛能力を強化=米メディア

  米軍事サイト「Strategy Page」は9日、「日本がミサイル防衛能力を高める」という見出しの文章を掲載した。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。以下は同記事より。

  日本は、新型ヘリコプター搭載護衛艦「22DDH」に搭載するミサイル防衛装置を「ファランクス」から「SeaRAM」に変えることを決定した。
 これは日本が防衛能力を強化し続ける動きの1つである。
 おもしろいのは、「SeaRAM」は「ファランクス」と本質的な違いがなく、20ミリ機関砲が 11連装の「RAM」になっただけということだ。

  「ファランクス」は1970年代に開発、1977年に就役し、「RAM」は1980年代に開発を開始、1993年に就役した。「RAM」の射程は7.5キロで、「ファランクス」の2キロより長い。
 最初の設計で、「RAM」には戦艦の射撃管制装置が使用された。
 一方、「ファランクス」はレーダーと射撃管制装置を備え、いかなるミサイル攻撃にも自動的に対応できた。
 飛行速度が毎秒500メートルに達する対艦ミサイルもあるため、これは非常に重要なポイントである。

  また「ファランクス」は、戦艦からさらに離れた場所での撃墜が可能だ。
 大型で速度の速い対艦ミサイルは「ファランクス」の攻撃を受けても目的の戦艦に一部命中させることが可能なため、これは非常に重要である。
 「SeaRAM」は11基のミサイルを持つため、いくつかの目標物を同時に攻撃できる。これは「ファランクス」にはできないことだ。

  「RAM」は直径12.7ミリ、長さ3メートル、重さ73.6キロ。誘導装置は熱放射方式で、空対空ミサイル「サイドワインダー」のミサイルエンジンと弾頭、携行地対空ミサイル「スティンガー」の誘導装置を使用している。
 「SeaRAM」の価格は約45万ドルで、役目は補給艦のミサイル防衛だ。
 補給艦は通常、防衛能力がなく、少なくとも射撃用レーダーと射撃管制装置は備えていない。

  新型の「22DDH」は強襲揚陸艦で、見た目は空母のようでもある。
 戦艦「日向」と似ているが、もっと大きい。「22DDH」は全長249メートル、排水量2.4万トンで、兵員400人、車両50台、ヘリコプター14機を搭載できる。
 日本の自衛隊関係者は、これらの新型戦艦の用途はさまざまで、対潜戦だけでなく、水陸両用の作戦や後方支援にも使用できると見ている。




サーチナニュース 2011/09/13(火) 13:09
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0913&f=politics_0913_004.shtml

日本が中国の海軍力を制約するカギに=香港メディア

  中国空母の試験航行によって、東アジアのパワーバランスの再調整が進められている。
 香港のアジア・タイムズ・オンラインは、「中国という海洋強国の台頭によって必然的に日本の力が浮かび上がってくる」と伝えた。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  ケンタッキー大学の国際関係に詳しいロバート・ファーリー教授は、今日の軍事態勢を前世紀20年代と比較した。
 当時、日本と米国は海を制する英国に挑んでいた。
 ファーリー教授は軍拡競争による経済負担に注目、1922年の「ワシントン海軍軍縮条約」を高く評価し、インド、中国、日本は新条約を締結し、各自の海軍力を制限するよう呼びかける。

  しかし、北京は大規模に海軍力を増強しているにもかかわらず、まだ経済的に困難な状況は見られない。
 しかも、国内で海軍に対する軍事制約に反対する声が上がり、日本が1934年に「ワシントン海軍軍縮条約」から脱退した経緯からみても、北京が長期軍事目標に対する制約措置を順守するとは思えない。

  次の3つの理由から、日本は中国に対抗する力になるといえる。
(1)..日本はアジア各国と重要な外交関係を維持しており、地域の仲裁者となることができる
(2)..日本と中国には領土問題が存在し、中国の水上艦隊を阻止する必要がある
(3)..日本は軍事的に地域の安全に貢献する能力がある。

  地理的にみても、日本の東シナ海における影響力は大きく、東京は中国の海軍力を制約するカギになる。
 空母の試験航行により、中国の問題海域における力はいっそう強化された。
 日本は2011年防衛白書で、中国の軍事的影響力の拡大は安全保障の懸念材料といってもおかしくないとしている。

  日米ロ3カ国による合同演習の提案、韓国との経済・政治連携、北朝鮮との外交関係など、日本の地域における政治的作用がますます強まっている。
 次の10年は中国の10年であると同時に、日本の10年でもある。



 中国が空母を建造し、ロシアの爆撃機が日本を周回した。
 日本は否が応でも対策に奔走することになる。
 中国にとっては不愉快だろうが、ロシアにとってはプラスになる。
 中国の抑えの一翼を日本に期待できるからだ。

 だがこの時期、つまり
 大震災後の10年は「復興の10年」

であり、
 周辺国対策の10年ではない。
 内向きの10年である。
 でも、刺激を受け続ければ対応せざるを得なくなる。

 この10年は日本にとって内も外も「苦難の10年」になりそうだ。
 努力とガマンの10年になりそうである。



_