2011年9月23日金曜日

世界不況に強い韓国経済、楽観論

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● 朝鮮日報




朝鮮日報 記事入力 : 2011/09/23 08:32:11
http://www.chosunonline.com/news/20110923000010

世界不況に強い韓国経済、楽観論の根拠

 世界経済と韓国経済に対する悲観的な見通しが相次いで示される中、韓国経済の基礎体力は強固で、世界的な景気低迷に対する耐性が強まったという楽観的な見通しも示されている。

 トーラス投資証券は22日、韓国の輸出条件は良好で、世界経済とは異なる傾向を示すとの分析を示した。
 韓国の輸出対象国は欧米以外の新興国が73%を占めるため、世界経済の低迷による大きな影響を受けないとの見方だ。

 同社のイ・ウォンソン研究員は
 「韓国にとって最大の輸出相手国である中国の家庭所得が急速に増大しており、世界経済が低迷しても韓国は(他国との)差別化が可能だ」
と指摘した。

 韓国の輸出全体の24%を中国が占める中、中国の家庭所得は年間10‐24%の高い伸びを示しており、先進国の景気低迷による輸出への悪影響を「中国効果」がある程度カバーするとみられる。
 また、今年3月に起きた東日本巨大地震をきっかけに、日本以外に輸入先を多角化する動きが出て、韓国製品に対する需要が高まっている点も追い風だ。

 ゴールドマン・サックス資産運用は最近、韓国をブラジル、ロシア、インド、中国、メキシコ、インドネシア、トルコなどとともに、今後数十年間にわたり、世界経済をけん引する8大成長国家に選んだ。
 韓国では2025年には1人当たり国内総生産(GDP)が米国、カナダ、欧州の主要国に次ぐ8位に浮上し、2050年には欧米と並ぶ水準に達するとの予測だ。
 韓国企業の自己資本収益率(ROE)が持続的に改善しており、負債比率が低下するなど、基礎体力が強固な点も、韓国経済に対する楽観論の根拠となっている。


 えらく楽観的だが、大丈夫だろうか。
 世界には4つの地雷原が埋まっているという。
 アメリカ、ヨーロッパ、中国そして日本だ。
 韓国はそのどれもがお得意さんである。
 お得意さんがコケたらどうなるのだろう。



朝鮮日報 記事入力 : 2011/09/23 08:31:31
http://www.chosunonline.com/news/20110923000009

ウォン安進行、輸入物価上昇に懸念
 急激なウォン安で輸入物価が上昇し、庶民生活に影響を与えそうだ。

 22日のソウル外国為替市場では、ウォン相場が前日比29.9ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=1179.80ウォンとなり、昨年9月以来1年ぶりのウォン安水準となった。
 ウォン安は輸入物価の上昇に直結する。
 先月は原油などの原材料国際価格が下落したが、輸入物価が前月比で0.5%上昇した。
 8月のウォンの対ドル相場が平均1073ウォンとなり、7月の1059ウォンより14ウォン下落したためだ。

 輸入物価は1-2カ月のタイムラグを置き、消費者物価に影響を与える。
 先月の消費者物価は前年同月比で5.3%上昇し、上昇率は過去3年で最高だった。
 消費者物価は1-8月に平均4.5%上昇し、韓国銀行の物価管理目標レンジの上限である4.0%を超えた。

 ウォン安は輸出に有利とされるが、最近の状況は必ずしもそうとは言えない。
 8月の貿易黒字は7月の63億ドルの8分の1に当たる8億ドルにとどまった。
 世界的な景気低迷が原因だ。物価高に加え、韓国の経済成長をけん引する輸出まで不振に陥れば、家計消費がさらに冷え込みかねないとの懸念が浮上している。

 韓国銀行(中央銀行)関係者は「物価高は高所得層よりも低所得層に衝撃が大きい。
 庶民の不満が高まれば、政治的な不安要素になることもあり得る」と指摘した。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/09/26 11:23:30
http://www.chosunonline.com/news/20110926000037

【社説】韓国経済が来年の低成長から復活するには

 国際通貨基金(IMF)は24日、年次総会の閉会式で「世界経済が危険な局面に入った。
 状況を鋭意注視しながら、迅速かつ果敢な措置を取るべきだ」とする共同声明を発表した。
 IMFは世界経済の危険要因として、先進国の財政赤字、脆弱(ぜいじゃく)な金融システム、経済成長の鈍化、高い失業率を挙げた。
 しかし、共同声明は
 「金融市場を安定させ、世界経済の成長活力を取り戻すため、共に行動する」
とはしたものの、具体的な方策は示さなかった。

 世界の金融市場は先週、欧州発の財政危機と景気後退に対する不安感からパニック状態に陥った。
 それでも各国政府は解決策を打ち出せず、あいまいな態度を取り続けている。
 2008年の金融危機当時、解決を担った政府が、今回は財政赤字と政府債務で逆に危機を触発した。
 そのため、金融危機の火消し役に回ることもできずにいる。
 世界経済の変動性と不透明さが高まり、危機が長期化する理由はそこにある。

 韓国経済もその影響を免れることはできない。
 サムスン経済研究所とLG経済研究院は来年の経済成長率が3.6%にとどまると予測した。
 韓国政府が予想する4%半ばをはるかに下回る数字だ。
 既に下り坂に差し掛かった経済が、来年にはさらに悪化し、庶民生活が苦しくなるとの見方だ。

 来年の韓国経済は、輸出、内需、公共部門がいずれも低迷するとみられる。
 先進国の景気低迷で、韓国経済の主軸である輸出の伸びが今年の20.9%から来年は半分程度に落ち込み、経済成長の勢いをそぐことになる見通しだ。
 900兆ウォン(約61兆円)に達する家計負債の負担がさらに重くなり、輸出低迷による雇用情勢悪化で、民間消費も停滞が見込まれる。
 政府も最近数年で急増した政府債務が足かせとなり、景気浮揚策を講じることが困難な状況だ。
 その上、来年の総選挙、大統領選挙に合わせ、政治的、社会的な対立が噴出すれば、経済不安はさらに増幅されかねない。

 そうなればなるほど、政府は物価と景気動向に合わせ、柔軟に対処する必要がある。
 急激な景気変動と金融混乱に備えた果敢な措置をあらかじめ準備し、来年以降、韓国経済が危機を乗り越え、再び飛躍するための方策も探らなければならない。
 そのためには、与野党の理解と協力が求められる。
 次期政権を夢見る与野党の指導者は、これから経済危機克服に向けた現実的な方策をめぐり、競争する姿を見せなければならない。




NHKニュース 2011年9月25日 6時35分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110925/t10015821791000.html

“世界経済危険な段階”

 IMF=国際通貨基金は24日、主な加盟国の財務大臣らが出席する委員会を開き、ヨーロッパの信用不安の拡大で世界経済は危険な段階に入っているなどとして、ヨーロッパに対し、問題の解決に向け、あらゆる対応を取るよう求める声明を発表しました。

 ワシントンで開かれたIMFで通貨問題を専門に取り扱う「国際通貨金融委員会」は24日、24の国の財務相や中央銀行総裁らが出席してヨーロッパの信用不安の問題を集中的に討議し
 ました。その後、発表した声明は、
 「世界経済は危険な段階に入っている」
と厳しい認識を示したうえで、ヨーロッパの信用不安の拡大を食いとどめるため、各国とIMFが協調して対処していくことで合意したとしています。
 そのうえで、通貨・ユーロを採用する各国に対して、ギリシャに端を発する財政危機を解決するために、ことし7月に決定した追加的な支援策や、財政危機の広がりを防ぐ措置を確実に実行し、信用不安の解決に向け、あらゆる対応を取るよう強く求めました。
 そのうえで声明は、ヨーロッパの信用不安が一段と深刻になる事態も念頭に、通貨危機などが発生した場合、資金支援を実行する役割を担うIMFに対して、財政基盤が十分かどうか検証する作業に入るよう求めました。
 このように、ヨーロッパの信用不安に対しては、国際的に強い懸念が広がっており、問題の解決に向けたヨーロッパ各国の取り組みが一段と重要な局面を迎えています。




2011年09月27日15時23分  [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/131/144131.html?servcode=300&sectcode=300

韓国の貿易1兆ドル達成、問題ない

司空(サゴン・イル)貿易協会長は、ソウルグランドインターコンチネンタルホテルで、米国のピーターソン経済研究所と共同開催した
 「貿易1兆ドル時代の韓国貿易の新しいビジョン」
の記者会見で、韓国の持続的な貿易規模拡大に対する楽観論を表明した。

これに関し貿易協会は
 「今年の韓国の貿易は当初の予想値(1兆915億ドル)には及ばないが、1兆ドル突破は可能」
と予想した。
 韓国より先に年間貿易規模1兆ドルを達成した国は米国・中国・ドイツ・日本など8カ国だけ。

上半期の韓国の貿易規模は輸出3688億ドル、輸入3478億ドルだった。
 また先月までの国内貿易収支は、石油製品と船舶・自動車など主力商品の輸出好調で201億ドルの黒字となっている。

司空会長は
 「現在の世界経済危機はラテンアメリカやアジアの危機だった1980年代・90年代の危機当時とは違い、先進国に問題があるという点が特徴」
とし
 「韓国は開発途上国と新興経済国の輸出比率が70%であるだけに、これからも貿易1兆ドルを達成するうえで難しさはない」
と予想した。
 また
 「輸出規模は世界9位だが、サービス部門は14位にとどまっている」
とし
 「持続的な貿易成長のためにはサービス産業に重点を置く必要がある」
と指摘した。
 雇用誘発効果が大きいサービス産業と製造業の均衡ある産業発展を強調したのだ。

この日、討論者として出席したスパチャイ国連貿易開発会議(UNCTAD)事務局長は
 「韓国がアジア地域で貿易リーダーの役割を果たすべきだ」
と強調した。
 スパチャイ事務局長は
 「中国と日本の経済があまりにも肥大し、韓国のアジア+3カ国(韓日中)体制ブローカー役がますます重要になっている」
と分析し、
 「韓国貿易がさらに成長するためには、サービスとグリーン成長に重点を置き、関税よりも技術競争力を確保した商品を開発するのに集中しなければならない」
と助言した。






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