● アップルのiPad(左)とサムスン電子のギャラクシータブ。
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IB Times 2011年9月19日 23時27分 更新
http://jp.ibtimes.com/articles/22178/20110919/162737.htm
サムスン電子、韓国でアップル「iPhone 5」の販売差し止め訴訟へ
米アップルのスマートフォン「iPhone 5」の発売を前にして、韓国サムスン電子は韓国国内でのiPhone 5販売の差し止めを求め提訴する方針を固めたという。
コリア・タイムズによると、サムスン電子の関係筋は同社がアップルのiPhone 5をはじめ、アップルのスマートフォンに対し訴訟を起こす計画であると語った。
サムスン電子の幹部(匿名希望)は「iPhone 5が(韓国市場に)登場したらすぐ、ワイヤレス技術に関する特許侵害で、サムスン電子はアップルを法廷に引き出す」と述べた。
サムスンの同幹部はさらに、
「アップルがモバイル通信技術を使い続ける限り、同社のiブランド製品を我々の特許なしで販売することは不可能となる」
と述べ、
「我々はアップルとの係争が続く間、同社に対し強い態度を取っていく」
とした。
サムスン電子とアップルは、スマートフォンとタブレットPCの「ギャラクシー」シリーズと、「iPhone」シリーズおよび「iPad」に対する特許侵害問題で、各国で係争を続けている。
現在、日本やフランス、米国などで提訴されており、オランダでは「ギャラクシーS」「ギャラクシーS2」「ギャラクシーエース」の販売が禁止され、ドイツやオーストラリアでは「ギャラクシータブ 10.1」の販売が禁止された。
サムスン電子幹部が述べた同社の方針が正しければ、アップルとの係争問題への同社の対応が、これまでに比べ積極的になったとみられる。
ドイツなどでギャラクシーの販売が差し止められたことで、サムスンの戦略が変わったと考えられる。
アップルの韓国代表、スティーブ・パーク氏はこの件についてコメントを控えている。
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/09/20 08:31:50
アップルとの特許訴訟、サムスンが反撃に自信
米アップルとの特許訴訟で相次いで敗北を喫したサムスン電子が大反撃に出ている。
サムスン幹部は19日「訴訟を起こした特許の種類が異なるため、序盤にサムスンが押されたように見えるのは仕方がない。
サムスンが投下した『爆弾』は目標に向かって落下中だ」と自信を見せた。
慌てているはずのサムスン電子が自信たっぷりの表情なのは、訴訟の対象となる種類が異なるからだ。
アップルはこれまでデザイン部分を集中的に攻撃し、製品の外観、アプリケーション、アイコンの配置、画面転換などの技術で特許を侵害されたと主張した。
一般的にドイツなど欧州の裁判所では、デザイン関連の訴訟に関する決定が早めに下される。
チヒョン国際特許法律事務所のオ・ビョンソク代表弁理士は「仮処分申請の場合は、被害が生じる蓋然(がいぜん)性があると判断されれば、ひとまず原告を保護する方向で決定を下す。
しかし、正式な裁判で原告の主張に根拠がないとの判決が下された場合、(原告に)巨額の損害賠償を命じることになる」と説明した。
サムスン電子は、通信技術の特許を中心に反撃している。
通信技術はデザインに比べ知的財産権の侵害に関する検証手続きが複雑だ。
鄭次鎬(チョン・チャホ)成均館大教授(法学)は
「通信技術の特許は、使用の有無、技術標準の有無、技術標準登録時に規定を順守しているかなどが争点となるため、デザインに比べ検証過程が複雑で、時間がかかる。
これまでの訴訟で形勢が不利だからといって、サムスン電子が訴訟全体でアップルに押されているわけではない」
と指摘した。
特許検証手続きは複雑だが、勝訴すれば得られる補償は大きい。
ノキアは今年6月、アップルとの通信関連特許をめぐる2年間の訴訟に勝利した。
双方はアップルがノキア側に過去の特許使用料を支払い、今後も引き続き一定のロイヤルティー(権利料)を支払うことで合意した。
サムスンとアップルは現在、韓国、米国、ドイツなど18カ国で24件の訴訟を戦っている。
これまでに決定が下された3件はいずれもサムスンが敗れた。
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何か違うんだよな、サムスンのやりかたというのは。
日本企業ならこういう戦略はとらない。
勝った負けたで喜ぶのはいいが、それによるイメージの低下は、金銭を上回るものになってしまう。
韓国製品と中国製品はまだまだ信用で勝負できるところまでいっていないので、イメージが低下してもさほどに気にならないかもしれないが。
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