2011年9月22日木曜日

世界の原発発電比率、50年には半減

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日経新聞 2011/9/21 11:26

世界の原発発電比率、50年には半減も IAEA

 【ウィーン=藤田剛】国際原子力機関(IAEA)は20日、2050年時点の世界の総発電量に占める原子力発電の比率が10年実績の半分弱の6.2%に低下する可能性もあるとの予測を明らかにした。

 原発による発電量について最低と最高の2つのシナリオを提示。
 最高の場合でも10年と同じ13.5%にとどまる。

 東京電力福島第1原子力発電所事故後の「脱原発」の動きを受け、予測を下方修正した。

 福島での事故の前は50年時点の原発シェアを最低で7.1%、最高で17.0%と予測していた。
 事故を受けてそれぞれ0.9ポイント、3.5ポイント引き下げた。

 今回の予測では50年時点での原発による発電量は10年実績の1.7~3.7倍を見込んだ。
 一方、総発電量は新興国の経済成長などで同3.7倍に増え、原発シェアは横ばい、または低下する。

 事故後に「脱原発」の動きが広がったドイツなど西欧では、50年時点の原発シェアは最低で8.3%、最高が23.4%と予測。
 10年実績の26.6%からともに低下を見込む。
 10年実績が19%の北米は最低16.6%、最高27.7%と予測した。

 一方、中東とインドなどの南アジアは最低2.2%、最高6.2%で、10年の1.4%から上昇する。
 同地域では事故の影響が少ないとの判断から、事故前の予測よりそれぞれ0.1ポイント、0.3ポイント上方修正した。

 日中韓を中心とする極東地域は最低が10年実績と同じ9.3%、最高の場合は2倍強の19.1%に上昇する。
 ただ、日本での新増設が停滞するとの見通しから、事故前予測からは下方修正した。

 IAEA本部で会見したログナー計画・経済調査部長は
 「シェアが下がっても決して原発が減るわけではなく、逆に増える
と説明した。
 ただ、原発のシェアが低下すれば火力発電のシェアが増えるとの見方を示し、
 「地球温暖化ガスの排出量が増え、化石燃料の価格が非常に不安定になる
との懸念を示した。




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