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朝鮮日報 記事入力 : 2011/09/26 07:57:57
http://www.chosunonline.com/news/20110926000005
円高ウォン安進行、円建て債務に悲鳴
世界的な金融危機で、ウォンが対円で急落し、銀行から円建て融資を受けている人が悲鳴を上げている。
ウォンの対ドル相場は23日、1ドル=1166ウォンで、1500ウォン台だった2008年の金融危機当時とは状況が異なる。
これに対し、対円相場は同日、100ウォン=1536.50ウォン(外換銀行公示レート)まで下落し、2008年10月の水準に近づいた。
金融業界によると、9月初め現在で6大銀行(国民、ウリ、新韓、ハナ、企業、外換)の円建て融資残高は8484億円だ。
こうした中、ウォンは対円で8月末以降10%も下落した。
ウォン安分を反映すると、円建てで1億ウォンの融資を受けた人の場合、元金だけで1000万ウォン余計に返済しなければならなくなる計算だ。
さらに利子負担も増加している。
円建て融資の金利は、ロンドン銀行間金利(LIBOR)金利に外貨建て債券加算金利(プレミアム)、個別の加算金利を加えて算定する。
今回の金融危機でLIBORと債券加算金利は既に上昇した。
その上、円高で元金の返済負担が増え、融資利用者の信用評価が低下すると、個別の加算金利も上昇し、利子負担が増大しかねない。
市中銀行関係者は
「2003年に年2.6%の金利で円建て融資を受けたと仮定すると、23日現在で金利は10%に達する」
と指摘した。
これを受け、あるポータルサイトで円建て融資を受けた人たちが開設したグループ(会員数1500人)は23日、緊急会合で対策を協議した。
メンバーの1人は
「2006年に年2.5%で円建て融資を受け、金利が10%まで上昇し、皆が苦しんでいる」
と話した。
これに関連し、金融当局の関係者は
「2009年に円建て融資が不良債権化した際、融資残高は20兆ウォン(約1兆3500億円)を超えたが、融資規模は減少傾向にある。
利子負担を感じる融資利用者は、大半が09年以前に融資を受けた人であり、深刻な状況とは考えていない」
と説明した。
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ウオン安なら世界へ向けて輸出が促進され、結果として韓国の懐にゼニが転がり込んでくるはずなのだが。
反面、日本からの輸入製品は高くなる。
その輸入損を上回る輸出利益がでれば、結果としてはグッドになる。
両方うまく、というのは虫のいい話である。
日本では円高で輸出はセーブされる。
しかし石油を始めとして原材料は安値で輸入できる。
さらには、外国の特にヨーロッパなどの優良企業がこのEC没落で安値で買えるようになっている。
円高は日本にとっては良風である。
もちろん、円安になれば輸出が増える。
これも良風である。
いかなるときも、その状況を良として対応するようにしないといけない。
景気なんてものはウエーブだ。
上りがあれば下りがある。
それにあわせて判断をしていけばいいことである。
「上りだけ」の執着していては世を処してはいけない。
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/09/27 10:09
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/09/27/2011092700720.html
為替変動相場制の明暗、経常収支は黒字に
韓国の為替相場の完全な変動相場制度は、外国人に投機先を提供したとの非難を浴びている。
外部に悪材料が出ると、ドル資金がまるで引き潮のように引いていき、状況が少し改善すると、満ち潮のように資金が流入する。
あたかもジェットコースターに乗っているような騰落を繰り返す。
26日のソウル外国為替市場では、ウォンの対ドル相場が前日比29.80ウォン下落し、1ドル=1195.80ウォンで引けた。昨年8月以来1年1カ月ぶりのウォン安水準となる。
しかし、変動相場制度は毒になるだけではない。
経済的危機に直面した際、ウォン安は輸出競争力を回復させ、景気回復を促す薬にもなる。いわゆる為替の景気調節機能だ。
韓国は今年8月の貿易黒字が5億ドルにとどまり、慢性赤字のサービス収支まで含めると、経常収支は赤字となった可能性が高い。
経常収支が赤字に転落すれば、昨年2月以来1年6カ月ぶりとなる。
しかし、最近のウォン安進行で、輸出企業の価格競争力が高まり、9月以降は経常収支が黒字を回復する可能性が高い。
2008年から09年にかけての金融危機で、韓国が他国に比べ打撃を受けず、早い回復を見せた。
これはウォン安による輸出増大によるところが大きかった。
一方、当時大きな打撃を受け、回復が遅れた国は、為替調整が自由ではない国だった。
最近、欧州財政危機の震源地となっているギリシャも、為替レートを自由には調整できず、事態を悪化させたケースだ。
ギリシャは欧州共通通貨のユーロを使用しており、自国の状況に合った為替調整が不可能だ。
為替当局幹部は26日
「ウォン安は経常収支の黒字基調を確実なものにできるため、韓国経済にプラスとなる側面もある」
と述べた。
しかし、不景気時のウォン安は所得格差の拡大を招く副作用もある。
ウォン安で輸入物価が上昇すれば、庶民生活が苦しくなるためだ。
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2011年09月30日08時23分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
韓国の金融市場対応態勢、「注意」から「警戒」に格上げ
グローバル金融不安に対応し、韓国の金融当局が非常体制を本格化した。
金錫東(キム・ソクドン)金融委員長は29日、市中銀行長と懇談会を終えた後、
「明らかに平和な状況ではない。
十分な政策的対応を始める時になった」
と主張した。
金融監督院は国内外の金融市場の急変を受け、銀行・金融投資・保険など業界別の非常計画をまとめた。
金委員長は
「通貨危機と金融危機の克服過程で蓄積された経験と対応体制、十分なマクロ政策的な対応余力を土台にコンティンジョンシープランを用意している」
と説明した。
当局の市場対応態勢は「警戒」段階に高まった。
「警戒」は、金融監督院が内部で評価する「深刻」に次いで2番目に危険な段階。
金融監督院は下半期に欧州財政危機が本格化すると、危険度を「注意」段階に高めたが、最近の不安定な世界金融市場に合わせて、さらに一つ格上げした。
各段階は
▽グローバル信用リスク
▽韓国信用リスク
▽国内為替市場
▽国内株式市場
▽韓国ウォン資金市場
--の5項目・12指標で測定する。
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/09/30 07:41
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/09/30/2011093000355.html
第4四半期の輸出に「黄信号」、先行指数が低下
欧州の財政危機による影響で、輸出動向の先行きを示す輸出先行指数が第4四半期(10‐12月)は前四半期を大幅に下回り、韓国企業の輸出戦略に年末にかけ「黄信号」がともった。
大韓貿易投資振興公社(KOTRA)とサムスン経済研究所は29日、世界の韓国関連購買担当者2137人を対象に行った調査で、輸出先行指数が53.6となり、第3四半期(58.1)を4.5ポイントも下回ったと発表した。
これは、第4四半期の輸出の伸びが鈍化するとみられることを示している。
輸出先行指数は、海外の購買担当者の発注予定額に基づき、輸出景気を予測する指標で、数値が50以上なら前四半期に比べ好況、50以下なら前四半期に比べ不振を示す。
ただし、KOTRAは
「指数は基準値となる50を依然として超えており、輸出額が前四半期を下回る状況ではない」
と説明した。
業種別では、半導体、液晶パネル、家電、コンピューターなどIT関連の製造業で指数が50を下回った。
これに対し、石油製品(ガソリンなど)、自動車、携帯電話などは50を超え、前四半期に続き、輸出の伸びが期待されることが分かった。
石油製品は原油価格高騰を受け、1‐8月の輸出額が334億7500万ドルに達し、不振の半導体を上回り、輸出品目で1位に浮上した。
輸出の仕向け先別では、日本、中東、アフリカを除く全ての地域向けの輸出が鈍化するとみられる。
日本と北米の指数はそれぞれ53.4、52.8で基準値の50を上回っているが、財政危機が直撃した欧州は基準値を下回る48.8にとどまった。
日本は地震被害の復旧、円高による輸入拡大で、韓国製品の発注を増やしている。
企業も年内の輸出契機を悲観している。
大韓商工会議所が最近、輸出企業500社を対象に実施した調査によると、回答企業の66.8%が「今年の輸出目標の達成は困難」とした。
今後の輸出見通しについては「年末にかけ輸出条件が悪化する」との回答が36.4%だった。
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