2011年9月9日金曜日

松下政経塾出身者、日本政界第4の勢力に

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● 朝鮮日報より



朝鮮日報 記事入力 : 2011/09/09 11:20:59
http://www.chosunonline.com/news/20110909000041

松下政経塾出身者、日本政界第4の勢力に
国粋主義的な歴史観、歴史問題などでの韓国・中国の批判を問題視

国会議員38人、地方議員や首長含めると80人の一大勢力
「カネ」「コネ」がなく、現場主義に徹する

 「日本の首相による靖国神社への参拝や歴史教科書問題について、中国や韓国は必ず干渉してくる。
 中国はことあるたびに南京大虐殺、韓国は従軍慰安婦の問題を持ち出し、それに対し日本政府は謝罪している」

 日本の野田佳彦首相は、政治エリート養成機関として知られる「松下政経塾」の1期生だ。
 野田首相は2009年『わが国はどんな国家を志向すべきか』(非売品)という本で、国粋主義的な歴史観を表明した。

 野田首相は、松下政経塾の塾生やOBによって結成された「松下政経塾政経研究所国策研究会」の座長として、06年から行ってきた月例討論会の結果を整理し、この本をまとめた。

■国粋主義的な歴史観と現実的な戦略

 野田首相はこの本の第1章『日本人の歴史観を正す』で
 「東京裁判(極東国際軍事裁判)の判決は、戦前の日本を断罪するものだ。
 裁判によって、戦争行為だけでなく、それまで日本が歩んできた歴史をも否定してしまった」
として、戦犯を処罰した東京裁判を批判した、と産経新聞が8日報じた。

 野田首相を含む松下政経塾出身者たちは「強い日本」という政治哲学を共有し、国粋主義的な歴史観や対中強硬派という共通点を持っている。

 だが、同塾出身の政治家たちは「強い日本」を実現するため、
まずは韓国や中国との摩擦を引き起こすべきではない、という現実主義的な路線
を掲げている。
 このため、野田首相は就任直後、靖国神社への公式参拝を行わない意向を表明し、保守派から「言葉だけで行動しない」と批判された。

■「脱金権・脱世襲」の政治哲学

 松下政経塾出身者として初の首相になった野田首相は、閣僚や民主党の要職に同塾出身者たちを起用した。
 例えば、外交経験がない玄葉光一郎氏(8期生)を外相に起用した。
 外相は将来の首相候補と目されるポストのため、「出世コース」を歩ませるというわけだ。

 前原誠司前外相(8期生)は民主党の政策調査会長(政調会長)に起用された。
 政調会長は法案提出の権限が与えられ、事実上の「ナンバー2」とされるポストだ。

 樽床伸二議員(3期生)は幹事長代行、長浜博行議員(2期生)は官房副長官に起用された。
 また、野田首相の秘書官に起用された河井淳一氏も同塾の1期生だ。

 野田首相が同塾出身者たちを起用したのは
 「脱金権・脱世襲」
 「強い日本」
という政治哲学を共有
しているためだ。
 同塾出身の議員は38人で、公明党(40人)に次ぐ「第4の勢力」といわれている。
 地方自治体首長や地方議員を含めると、同塾出身の政治家は80人に達する。

 前原氏、樽床氏、玄葉氏などはいつでも首相の座を狙えるポストに就いているため、同塾の全盛期は今後長らく続く見通しだ。

■「カネ」「コネ」はなくても現場主義で勝負

 松下政経塾は1979年、松下電器産業(現・パナソニック)の創業者として知られる故・松下幸之助が、日本の政治の現実を打破するという目的を掲げて設立した。
 その門をたたいた人たちの大部分は「カネ」と「コネ」がない
 そのため、地域住民の輪の中に入り、有権者たちの心をつかむという「現場主義」に徹することも共通点として挙げられる。

 同塾の教育も現場主義に徹している。
 国内外の工場で働いたり、販売員を経験したりすることもカリキュラムに含まれている。
 塾生たちは自らテーマを決め、国内外の現場を訪問し、調査・研究を行う。
 そんな同塾の出身者たちは
 「松下政経塾は何か特別なことを教えるところではない」
と話している。

 同塾の出身者の政界入りも、派閥に入ることではなく、選挙運動がきっかけとなっている。
 在学中から先輩たちの選挙運動を手伝い、政策の樹立や演説、住民たちとの触れ合いなどを通し、実戦的な選挙戦術を学んでいく。
 こうした過程を経ることにより、派閥に縛られたこれまでの政治家たちとは異なり、
有権者の心をつかむ政治家として成長していく
 世襲政治家が主流となっている日本で、同塾出身の「庶民派」議員たちが首相を送り出すことができたのも、そのおかげだ。






レコードチャイナ 2011-09-14 19:58:39 配信
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=54334&type=1

 日本の政界は、民主党でも自民党でもなく、松下政経塾に左右される!?―
 2011年9月10日、中国の広州日報は、野田佳彦首相を輩出した松下政経塾と、同塾で学んだ政治家たちを紹介する記事を掲載。
 11日付の中国評論新聞網が伝えた。
 以下はその要約。

 野田氏の首相就任で海外メディアも注目する松下政経塾。
 1979年に故松下幸之助氏が次世代のリーダーを育てるために、個人資産70億円を投じて設立した。
 所定の選考に合格した22歳以上35歳以下の青年のみが入塾を許される。
 毎年の合格者は10人未満と非常に狭き門だが、入塾料や授業料、奨学金、活動資金などの金銭面はすべて同塾が負担する。

 松下政経塾はこれまでに衆議院議員31人、参議院議員7人を輩出。
 2010年5月時点の卒塾者242人
 政界入りした者は100人を超えており、国会議員のほかに地方首長や都道府県議会議員、市区町村議会議員として活躍している。

 日本の私塾の歴史は江戸時代後期に始まった。身分の上下に関係なく優秀な若者を育てる目的で各地に開かれた私塾からは、幕末や明治初期の日本を支えた多くの偉人たちが輩出されている。

 松下政経塾もこの私塾精神の流れをくんでおり、卒塾者には野田首相や前原誠司氏のように経済的に恵まれたとはいえない家庭環境で育った者も多い。
 二世議員や東大出身者で占められている国会のなかで、今後の日本の政局を左右するのは
 「民主党でも自民党でもなく、松下政経塾だ」
と断言するメディアもあるほどだ。






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