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● google画像より
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/28 12:01:17
http://www.chosunonline.com/news/20110828000023
【コラム】世界的な経済危機に強い日本
米国の格付け会社が、各国の国債の信用度を示す格付けを引き下げたことで、世界的に株価が暴落し、為替市場が混乱に陥っている。
イギリスでは暴動が発生するなど、世の中が騒然となっている中、格付け会社ムーディーズが今月24日、国債の格付けを1段階引き下げた日本では、むしろ円高傾向が続くなど、大きな影響は見られなかった。
世界的な経済危機の中、日本では平穏な状態が続いているとさえ感じられる。
津波や原発事故に打ちひしがれた日本人の多くが今、
「円高」という明るい話題に笑みを浮かべている。
海外旅行に掛かる費用が国内旅行に比べ安くなり、空港は海外に出掛ける人たちでごった返している。
また、商店街では「円高還元セール」が盛んに行われている。
輸入品の価格は最高価格の半分程度まで下がった。
株価の暴落も他人事だ。
日本でも株価が暴落したが、
個人資産に占める株式の割合が6%にすぎない
ためだ。
日本では奇妙なことに、世界的な金融危機が発生するたびに円高傾向がもたらされる。
普段は日本を蔑んでいる世界の国々も、危機が起きると「やっぱり日本だ」という羨望のまなざしで見るようになる。
格付け会社は今回
「国家の債務が国内総生産(GDP)の200%を超え、先進国で最悪の財政赤字となっている」
との理由で、日本の国債の格付けを引き下げた。
しかし、日本が米国やイギリスよりも危機的な状況にあると考える専門家はいない。
無能な政治家たちが招いた長期間の低迷を意味する「ジャパニフィケーション(日本化)」という造語が生まれる一方、
日本の現実はそれとは正反対に向かっている。
世界的な危機が発生するたび、日本円が「安全な資産」として急浮上し、
円高傾向につながるという「逆説」が繰り返されるのはなぜだろうか。
その理由として、まずは「貯蓄の力」が挙げられる。
日本国内の資金に占める国債の割合は95%に達し、
家計金融資産は1400兆円を超える。
外国資本が国債を売れば、それだけで混乱に陥る米国とは異なり、
日本は海外に資金を貸し付ける債権大国だ。
高齢者の増加により、平均貯蓄率は下がったというが、
30‐40代の貯蓄率はむしろ上昇傾向にある。
その上、製造業は依然として強さを見せている。
米国アップル社のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone」のような
世界的ヒット商品こそは誕生していないが、日本企業はその部品を生産している。
「iPhone4」の部品生産国別の付加価値率(売上高に占める付加価値の割合)を調査した結果、日本が34%で1位を占めた。
世界市場を独占する部品メーカーが多いため、大地震で工場の操業が停止するや、海外のメーカーはこれを歓迎した。
一方、日本の経済界は今、円高によって製造業の海外流出が進むのではないかと懸念しており、政府もあらゆる手段を駆使し、対策に乗り出している。
しかし、日本経済に占める輸出の割合は16%にすぎない上、長期間のデフレによって賃金が下落していることから
「円高=製造業の没落」
は大げさな説だという声も出ている。
円高がむしろ、海外の企業を安値で買収し、競争力を高めるチャンス
になるというわけだ。
毎年首相が交代するほど日本の政治家たちは無能だが、日本が世界的な経済危機に強いのは、1970‐80年代に蓄積してきた技術や貯蓄が下支えになっているからだ。
韓国はいくつかの分野で日本を追い抜いたからといって、うぬぼれている場合ではない。
さらに貯蓄を増やし、輸出を促進しなければならない。
政界も気を引き締めるべき時だ。
韓国は依然として、世界的な経済危機が発生するたびに、アジア通貨危機の悪夢を思い起こしている。
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今の日本は世界に大不況がこようとおそらく何ともないのではないだろうか。
なにしろ、あの東日本大震災に見舞われた国だ。
これ以上の不幸はない。
いくらでも耐えられる、
そんな国民心理が蔓延している。
矢でも鉄砲でも大恐慌でもやってこい。
すべて耐えてみせる、そんな精神状態にあるのが今の日本だ。
原発がばんばん停まっていくなか、平然と乗り切ってしまった。
原発、あってもなくてもやっていけるよ!
そんな、心理にあるのが今の日本だ。
今の日本人にとって、もはや怖いものはなくなった。
いかなる状態になろうとも、
耐えていかれるという極限心理と経験を積んでしまっている。
決して新人類日本人はひ弱ではない。
日本民族はエライ!
クールなジャパンである。
国も民族もそんな時代に入ってきている。
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