2011年8月31日水曜日

野田さんて誰?::おもしろい人が首相になった!

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朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/31 09:24:25
http://www.chosunonline.com/news/20110831000026

野田次期首相が選ばれた理由とは
私は自分の支持率が上がることに期待してはいない

 日本の野田佳彦次期首相は、今月29日に行われた民主党代表選で、
自分が人気のない政治家だということを強調する演説
を行い、終盤での逆転に成功した。


 実際、野田氏は、顔も名前も知らないという人が多く、知名度が低い政治家とされてきた。
 最近行われた世論調査の結果、
野田氏の支持率は4%
にすぎなかった。
 前原誠司前外相の40%とは比べ物にならないほど低い数値だ。

 英紙ガーディアンやフィナンシャルタイムズ、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルといった外国メディアも
 「国民的な人気も、党内での支持率も共に低い首相に、戦後最大の危機に直面している日本のかじ取りを任せられるのか
という反応を示した。
 フィナンシャルタイムズは
 「国民は国家のビジョンを示すことができる強い指導者の登場を願ったが、政界はこれを無視した」、
ガーディアンは
 「日本に国力を結集する能力のある指導者が現れないのは謎としかいえない
と報じた。
 だが日本では、メディアも国民もこうした反応を示していない

人気のない首相がむしろ有利

 民主党の議員たちが野田氏を選んだ最大の理由は
 「人気がない
というものだった。
 人気がないため、首相が独走するような政局運営はしないと思われているのだ。
 民主党のある議員は
 「前原前外相が首相になった場合、国民的に人気が高いことを背景に、国政運営を独占したり、政界再編を主導し、総選挙を行ったりする可能性があるということがネックになった」
と話した。
 また、最大派閥・小沢派の支持を得た海江田万里経済産業相が落選したのも、小沢派が党の役職を独占することを懸念したほかの派閥がけん制したためだ。

 日本の政治家たちが、国民の意向とは関係なく首相を選ぶのは、国民の無関心も大きな要因となっている。
 この5年間に6回も首相が代わっているため、国民は首相の交代にそれほど関心を寄せなくなっているのだ。

■幹事長に小沢氏の側近を登用

 実際、民主党代表に当選した野田氏の第一声は「ノーサイド」というものだった。
 野田氏は党内の和解や公平な人事を大義名分とし、党内の要職や閣僚のポストを各派閥に配分しようとしている。
 30日には、小沢一郎元代表の側近中の側近である輿石東参議院議員会長を党幹事長に起用することを決めた。
 幹事長は同党のナンバー2で、党の組織や資金の流れを管理する。
 また、国会対策委員長には鳩山由紀夫前首相の側近の平野博文元官房長官を、政策調査会長には反小沢グループの前原前外相を起用することも決めた。

 小沢元代表と鳩山前首相は、野田氏と代表選を戦った海江田経済産業相を支援した。
 また、野田氏は岡田克也幹事長や鹿野道彦農林水産相を内閣の重要ポストに起用するなど、各派閥に党の要職や閣僚のポストをあてがう方針だ。
 野田氏は来月2日に組閣を完了し、天皇の認証を経て、正式に首相に就任する。

■政権発足時から限界を露呈

 党内外の支持基盤が弱い野田氏としては、代表選を戦った派閥に重要なポストをあてがうのは、避けられない選択だったという側面がある。
 しかし、今後政策を遂行していく中で、これは障害物になりかねない。
 野田氏は増税や無償による福祉施策の縮小を主張している一方、小沢派は福祉施策に関するマニフェスト(政権公約)を順守するよう求めるとともに、増税には反対している。
 また、自由貿易協定(FTA)についても、野田氏や前原氏は肯定的な姿勢を見せているが、鹿野氏は反対している。
 菅直人首相は、自分と主義主張が同じ政治家に閣僚や党の要職のポストを配分したが、それでも政策を十分に遂行できなかった。
 野田氏は「百人百色政権」と呼ばれる
さらに悪い条件の中、首相のいすに座ろう

としている。


 そういうことか。
 日本の政治スタイルはもはや、周囲とは隔絶している。
 いいかえれば、ガラパゴス化している。
 なら、日本の政治はメチャクチャになるかというと、なんのなんの世界が大不況に落ちこもうというのに、ただ一人の円高という孤塁をまもっている。
 なぜだろう、どうしてだろう。
 そもそも、たった一人のリーダーに政治をまかせるような時代では日本ではなくなっているのだ。
 さほどに、日本は高度成熟してしまったといえる。
 成長期には引っ張っていくリーダーが必要である
 成長期には人気投票が必要である。
 周囲を鼓舞する必要があるからだ。
 しかし、成熟期には突出したリーダーはいらない。
 というより、そんなリーダーに出てもらっては困るのだ。
 はた迷惑なのだ。
 さほどに、日本は成熟してしまっているのだ
 
 今回の民主党代表選挙でわかったことがある。
 民主党には代表候補がたくさんいるということだ。
 その誰もが首相になっても日本は安泰だということだ。
 鹿野でも馬淵でもいいのだ。
 その裏には、圧倒的な候補として枝野が控えている。
 海江田はちょっと泣き虫だから政治家には似合わない。
 つまり白けて言うと、他人の足を引っ張ることが得意の小沢さんにはには残念ながら、出番が回ってはこないのだ。
 もちろん、ワンポイントという形はある。
 小沢さんが首相になったら、小沢叩きはすごいだろうな。
 管タタキの比ではないだろうな。
 
 「私は支持率を期待していない」
と、面と向かって宣言できるこの人も珍しい。
 なんとなく、この人結構やれそうな気がしてきている。
 枝野というフォローがいるという安心感が、この人をそこそこポストの居座りに向けるかもしれない。
 総選挙まであと2年。
 さて、野田代表という形で、満期の総選挙を迎えることができるだろうか。
 まあ、ドジョウだと自ら評しているから、もしかしたら2年後にしたたかに生き抜いたこの人の手によって解散宣言がなされることも十分に考えられる。
 はっきりいうと
 「面白い人が首相になった
と言うことができるだろう。




サンケイニュース 2011.8.30 12:24
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110830/stt11083012260015-n1.htm

枝野氏「野田政権では一兵卒」 菅内閣総辞職で最後の閣議後会見


● 記者会見する枝野官房長官=30日午前、首相官邸

 枝野幸男官房長官は30日午前の記者会見で、野田新政権での身の振り方について
 「野田内閣がしっかりとした仕事をしていけるよう、一兵卒の立場から自分のできる最大限の仕事をし、下支えしたい」
と述べ、「一兵卒」になると強調した。
その上で
 「自らの年齢と自らの歴史的立ち位置を見たときに、5年、10年先の日本を考えた勉強をしたい」
とも語った。

 長官としての約7カ月間について
 「東日本大震災があり、3年ぐらい官房長官をやっていた実感だ。
 被災者の立場からは大変至らない点があり率直に反省し、じくじたる思いを持っているが、与えられた情報で最大限の仕事をしたつもりだ」
と振り返った。






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