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朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/25 09:03:17
http://www.chosunonline.com/news/20110825000021
ムーディーズが日本国債格下げ、影響は限定的
格付け会社大手のムーディーズ・インベスターズ・サービスは23日、日本国債の格付けを上から3番目の「Aa2」から、1段階下の「Aa3」へ引き下げたと発表した。
同社が日本国債を格下げするのは9年3カ月ぶりとなる。
米国債に続いて格下げされた格好で、格付けはサウジアラビア、台湾、チリと同水準となった。
しかし、米国債の格下げとは異なり、日本国債の格下げは世界の金融市場にとりわけ大きな影響を与えなかった。
24日の円相場はむしろ円高に触れ、前日比16銭の円高ドル安となる1ドル=76円64銭を付けた。
東京株式市場も前場は一時上昇し、大引けは1.1%安だった。
ソウル株式市場では、韓国総合株価指数(KOSPI)が1.2%下落した。
米国債の格下げ時に各国の株価が3-5%下落したのとは対照的だ。
専門家は、日本国債の大半を自国民が保有していることを理由に挙げる。
日本の財務省によると、日本国債のうち、
自国民による保有率は昨年末現在で93.5%に達し、
ドイツ(46.2%)、米国(52.3%)、フランス(65.3%)など他の先進国に比べはるかに高い。
そのため、いくら格付けされても、直ちに世界的に投げ売りの対象となる可能性は低いというわけだ。
韓国銀行(中央銀行)によると、日本の家庭で金融資産に占める現金の割合は55.2%で、米国の4倍に達する。
多額の余裕資金が国内債券の購入に活用され、日本の政府や企業は、日本国内での起債だけで資金調達が可能だ。
ナショナル・オーストラリア・バンク(NAB)のチーフエコノミスト、ロブ・ヘンダーソン氏は
「国債の大半を日本国民が保有しているため、実際に政府債務により危機に陥る可能性は低い」
と指摘した。
日本国債の格下げが既に織り込み済みだったことも、ショックが少なかった理由の一つだ。
今年1月にはスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が日本国債の格付けを「AA」から「AAマイナス」へ1段階引き下げており、ムーディーズも5月末の段階で格下げを予告していた。
S&Pによる格下げ時にも世界の金融市場は動揺しなかった。
その上、
日本国債は1998年に最高格付けの「Aaa」から転落して以降、今回までに5回の格下げ、3回の格上げを繰り返し
ており、70年ぶりの格下げとなった米国債に比べ、ショックは小さかった。
さらに、日本経済特有の安全性も一因とされる。
世界的な製造業の競争力を背景に巨額の純対外債権を保有しており、国家デフォルト(債務不履行)に陥る可能性は低いからだ。
国際通貨基金(IMF)によると、昨年末の日本の対外純債権は3兆ドルで、中国(2兆5400億ドル)を上回り世界首位に立っている。
また、日本の外貨準備高も6月末現在で1兆1000億ドルに達し、中国(3兆2000億ドル)に次ぐ2位となっている。
』
こういう数字をみるといかに中国がお金持ちかがわかりますね。
日本の3倍もの外貨を保持している。
すごい、の一言ですね。
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/24 08:48:54
http://www.chosunonline.com/news/20110824000021
韓国の対外債務、4000億ドルに迫る
韓国銀行(中央銀行)は23日、6月末現在の対外債務が3980億ドルとなり、3月末に比べ154億ドル増えたと発表した。
対外債務は国内総生産(GDP)の40%に相当する4000億ドルの大台に迫った格好だ。
第1四半期(1‐3月)に対外債務が226億ドル増加したのに比べれば、増加幅は縮小した。
韓国の対外債務は2007年末に3334億ドルとなり、3000億ドル台に乗せた後、3年半で1000億ドル増えたことになる。
6月末の長期対外債務が3月末に比べ141億ドル増の2482億ドル、短期対外債務は13億ドル増の1497億ドルだった。
いずれも外国人が韓国国債の保有を増やした結果だった。
短期対外債務の増加幅は、第1四半期(1‐3月)の135億ドルの10分の1にとどまった。
これは最近、金融監督当局が外国為替健全性負担金、キムチ債(海外で発行するウォン建て債券)規制などで短期対外債務の削減に取り組んだためとみられる。
これにより、6月末の対外債務に占める短期債務の割合は37.6%となり、3月末に比べ1.2ポイント低下した。
外貨準備高に占める短期対外債務の割合も49.2%となり、3月末より1.2ポイント低下した。
韓銀は
「総額は増えたが、増加幅が鈍化し、短期対外債務の割合も低下したため、対外債務の構造は質的な面で改善したと言える」
と説明した。
』
韓国経済は昨年がピークでそれから徐々に下降線に入っている。
なんとか韓国を支えているものは中国だが、これからどうなっていくのか不安が多い。
サムスンにみられるように、これからの韓国は大変である。
ドロ沼に片足を突っ込んでいるようなカッコウである。
一本足で支えきれるか、正念場が近いようだ。
サムスンのようにガムシャラにいくのも考えものだが。
HPのように、果敢に不良部門を切り離さないと、総潰れになる可能性もある。
『
ロイター 2011年 08月 29日 11:35 JS
新興国はドル資産投資以外の道を探るべき=コーネル大教授
[ジャクソンホール(米ワイオミング州) 27日 ロイター] 著名エコノミストである米コーネル大学のエスワル・プラサド教授は、各国中央銀行関係者らが集まって当地で開催された経済シンポジウムにリポートの中で、新興国は世界的な危機から身を守るため、米国債購入以外の方法を見つけ出すべきだ、との考えを示した。
同氏は、米国や他の先進国の債券は流動性が高いかもしれないが安全からはほど遠いと指摘。
新興国は個別に米国債を買い集めるよりも、共同の資金プールを創設して危機の際にそこから資金を引き出せる仕組みを作る方が望ましい、と提案している。
また、米国は公的債務が急拡大している一方、成長見通しも低いため、ドル相場は長期的に他通貨に対して下落が続く見込みで、新興国の海外投資の価値が損なわれるリスクがあると予想した。
さらに、債務上限引き上げをめぐる問題で米国債がデフォルト(債務不履行)の瀬戸際に追い込まれたことでも分かるように、リスクは長期的なものばかりでないと指摘。
「ユーロ圏における最近のイベントが示すように、国内外の債券投資家は高水準の債務を抱えた国に対して直ちに背を向ける可能性があるため、各国は財政引き締めを検討する余裕がほとんどなくなり、危機が促進されるリスクがある」
と述べた。
そのうえで「米国は大規模で、世界の金融における特別で中心的な役割を果たしているが、債券投資家の忍耐には限界がある」と語った。
』
どこもかしこも危機だらけ。
中国元はどうだろう。
これがいちばん危ないかも。
最後はやはり石油と金だろうか。
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