2011年8月31日水曜日

スマート戦闘服の時代へ


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● スマート戦闘服



記事入力 : 2011/08/31 10:33:52
http://www.chosunonline.com/news/20110831000041

韓国軍:25年までに個人装備を大幅改良へ
陸軍が改善案を発表

 カメレオンのように周辺環境に合わせて自動的に色を変え、生体シグナルや負傷を感知して治療を行うスマート戦闘服。昼夜を問わず前方を監視し、指揮部とリアルタイムで情報を交換する統合一体型ヘルメット。

 まるで映画に出てくるような最新鋭の戦闘用の個人装具が、2025年ごろまでに韓国陸軍の兵士たちに支給される見通しとなった。
 韓国陸軍は30日、兵士用の改良型個人戦闘装具を、2025年までに3段階に分けて支給する「戦闘装具類総合改善計画」を発表した。
 個人装具の改善が完了する25年までに、附属の小型コンピューターで自動的に温度調節を行い、防水および汗の排出機能を大幅に向上させたスマート戦闘服を支給する計画だ。

 スマート戦闘服は、燃えにくく、外部の熱を遮断する機能を備えている。
 統合ヘルメットは最新のセラミック素材で作られており、軽量で防弾能力に優れている。GPS(衛星利用測位システム)および近距離通信装置を備え、戦場の状況について指揮部とリアルタイムで交信できる。

 スマート防弾服はセラミックタイルやナノ繊維を活用し、軽量化しながらも防弾性能を高め、拳銃弾はもちろん小銃の小口径弾が直撃しても貫通しないようにする開発が進められる。
 このほか、スマート戦闘服のような自動偽装機能を備え、太陽電池パネルを搭載して電源を供給する未来型の戦闘背のう、独自の発熱機能を備えた野戦用寝袋なども、25年までに開発される予定だ。

 こうした目標の下、韓国陸軍は15年までに第1段階として約40種類の個人戦闘装具類の品質を改善し、重量を大幅に減らすことを目指している。
 現在、全ての装具類を装着した完全軍装の重さは48.7キロにもなるが、特殊な新素材を使用して10キロほど軽量化し、38.6キロまで減らすことにした。
 防御作戦や空中強襲作戦などに参加する兵士たちが完全軍装すると、冬場で29種類、夏場で27種類の装具を身に着けることになる。

 攻撃作戦や後方作戦、捜索偵察、5分待機、待ち伏せ・侵入作戦任務の時に装着する機動軍装に関しては、これとは別に新たに開発・普及を進める方針だ。
 機動軍装では、統合型戦闘チョッキや攻撃背のう、戦闘食糧など14種類の装備品を着用するため、重さは22.9キロになる。

 陸軍の関係者は
 「これまでは攻撃作戦などで完全軍装した場合、作戦に必要な装具だけを取り出して戦わなければならなかった。
 新たな機動軍装が普及すれば、持続可能な作戦時間や戦闘時間が、これまでより3倍以上も長くなるだろう」
と語った。
 一方、兵士たちから不満が出ていた戦闘靴については、防水透湿性素材のゴアテックスを活用して、防水および汗の排出機能を強化し、履き心地を向上させた機能性戦闘靴を今年から支給し、15年には全軍の58%までに普及を拡大する計画だ。

 第2段階の改善期間に当たる20年までは、単位品目別に、機能を改善した戦闘装具類に先端技術を応用し、部分的なスマート化を進める。
 陸軍本部軍需企画課長のイ・ホゴン大領(大佐に相当)は「これまで戦闘装具類は“非兵器システム”に分類されてきたが、今後は“兵器システム”の観点から総合的かつ段階的に改善し、戦闘員一人一人が一つの兵器システムになれるようにする」と語った。


 「素晴らしい」と拍手を送りたいのだが。
 先日、水漏れする軍靴を平然と支給していた陸軍が、短時間にかくも最先端の装備を開発できるのだろうか。
 ちょっと納得しかねる、といったところだろう。
 第一、先日の北朝鮮からの砲撃に対して欠陥だらけのレーダー網設備の充実にすら予算がないといっている軍隊だ。
 それが、スマート戦闘服を陸軍兵士全体に支給できるのだろうか。



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野田さんて誰?::おもしろい人が首相になった!

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朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/31 09:24:25
http://www.chosunonline.com/news/20110831000026

野田次期首相が選ばれた理由とは
私は自分の支持率が上がることに期待してはいない

 日本の野田佳彦次期首相は、今月29日に行われた民主党代表選で、
自分が人気のない政治家だということを強調する演説
を行い、終盤での逆転に成功した。


 実際、野田氏は、顔も名前も知らないという人が多く、知名度が低い政治家とされてきた。
 最近行われた世論調査の結果、
野田氏の支持率は4%
にすぎなかった。
 前原誠司前外相の40%とは比べ物にならないほど低い数値だ。

 英紙ガーディアンやフィナンシャルタイムズ、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルといった外国メディアも
 「国民的な人気も、党内での支持率も共に低い首相に、戦後最大の危機に直面している日本のかじ取りを任せられるのか
という反応を示した。
 フィナンシャルタイムズは
 「国民は国家のビジョンを示すことができる強い指導者の登場を願ったが、政界はこれを無視した」、
ガーディアンは
 「日本に国力を結集する能力のある指導者が現れないのは謎としかいえない
と報じた。
 だが日本では、メディアも国民もこうした反応を示していない

人気のない首相がむしろ有利

 民主党の議員たちが野田氏を選んだ最大の理由は
 「人気がない
というものだった。
 人気がないため、首相が独走するような政局運営はしないと思われているのだ。
 民主党のある議員は
 「前原前外相が首相になった場合、国民的に人気が高いことを背景に、国政運営を独占したり、政界再編を主導し、総選挙を行ったりする可能性があるということがネックになった」
と話した。
 また、最大派閥・小沢派の支持を得た海江田万里経済産業相が落選したのも、小沢派が党の役職を独占することを懸念したほかの派閥がけん制したためだ。

 日本の政治家たちが、国民の意向とは関係なく首相を選ぶのは、国民の無関心も大きな要因となっている。
 この5年間に6回も首相が代わっているため、国民は首相の交代にそれほど関心を寄せなくなっているのだ。

■幹事長に小沢氏の側近を登用

 実際、民主党代表に当選した野田氏の第一声は「ノーサイド」というものだった。
 野田氏は党内の和解や公平な人事を大義名分とし、党内の要職や閣僚のポストを各派閥に配分しようとしている。
 30日には、小沢一郎元代表の側近中の側近である輿石東参議院議員会長を党幹事長に起用することを決めた。
 幹事長は同党のナンバー2で、党の組織や資金の流れを管理する。
 また、国会対策委員長には鳩山由紀夫前首相の側近の平野博文元官房長官を、政策調査会長には反小沢グループの前原前外相を起用することも決めた。

 小沢元代表と鳩山前首相は、野田氏と代表選を戦った海江田経済産業相を支援した。
 また、野田氏は岡田克也幹事長や鹿野道彦農林水産相を内閣の重要ポストに起用するなど、各派閥に党の要職や閣僚のポストをあてがう方針だ。
 野田氏は来月2日に組閣を完了し、天皇の認証を経て、正式に首相に就任する。

■政権発足時から限界を露呈

 党内外の支持基盤が弱い野田氏としては、代表選を戦った派閥に重要なポストをあてがうのは、避けられない選択だったという側面がある。
 しかし、今後政策を遂行していく中で、これは障害物になりかねない。
 野田氏は増税や無償による福祉施策の縮小を主張している一方、小沢派は福祉施策に関するマニフェスト(政権公約)を順守するよう求めるとともに、増税には反対している。
 また、自由貿易協定(FTA)についても、野田氏や前原氏は肯定的な姿勢を見せているが、鹿野氏は反対している。
 菅直人首相は、自分と主義主張が同じ政治家に閣僚や党の要職のポストを配分したが、それでも政策を十分に遂行できなかった。
 野田氏は「百人百色政権」と呼ばれる
さらに悪い条件の中、首相のいすに座ろう

としている。


 そういうことか。
 日本の政治スタイルはもはや、周囲とは隔絶している。
 いいかえれば、ガラパゴス化している。
 なら、日本の政治はメチャクチャになるかというと、なんのなんの世界が大不況に落ちこもうというのに、ただ一人の円高という孤塁をまもっている。
 なぜだろう、どうしてだろう。
 そもそも、たった一人のリーダーに政治をまかせるような時代では日本ではなくなっているのだ。
 さほどに、日本は高度成熟してしまったといえる。
 成長期には引っ張っていくリーダーが必要である
 成長期には人気投票が必要である。
 周囲を鼓舞する必要があるからだ。
 しかし、成熟期には突出したリーダーはいらない。
 というより、そんなリーダーに出てもらっては困るのだ。
 はた迷惑なのだ。
 さほどに、日本は成熟してしまっているのだ
 
 今回の民主党代表選挙でわかったことがある。
 民主党には代表候補がたくさんいるということだ。
 その誰もが首相になっても日本は安泰だということだ。
 鹿野でも馬淵でもいいのだ。
 その裏には、圧倒的な候補として枝野が控えている。
 海江田はちょっと泣き虫だから政治家には似合わない。
 つまり白けて言うと、他人の足を引っ張ることが得意の小沢さんにはには残念ながら、出番が回ってはこないのだ。
 もちろん、ワンポイントという形はある。
 小沢さんが首相になったら、小沢叩きはすごいだろうな。
 管タタキの比ではないだろうな。
 
 「私は支持率を期待していない」
と、面と向かって宣言できるこの人も珍しい。
 なんとなく、この人結構やれそうな気がしてきている。
 枝野というフォローがいるという安心感が、この人をそこそこポストの居座りに向けるかもしれない。
 総選挙まであと2年。
 さて、野田代表という形で、満期の総選挙を迎えることができるだろうか。
 まあ、ドジョウだと自ら評しているから、もしかしたら2年後にしたたかに生き抜いたこの人の手によって解散宣言がなされることも十分に考えられる。
 はっきりいうと
 「面白い人が首相になった
と言うことができるだろう。




サンケイニュース 2011.8.30 12:24
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110830/stt11083012260015-n1.htm

枝野氏「野田政権では一兵卒」 菅内閣総辞職で最後の閣議後会見


● 記者会見する枝野官房長官=30日午前、首相官邸

 枝野幸男官房長官は30日午前の記者会見で、野田新政権での身の振り方について
 「野田内閣がしっかりとした仕事をしていけるよう、一兵卒の立場から自分のできる最大限の仕事をし、下支えしたい」
と述べ、「一兵卒」になると強調した。
その上で
 「自らの年齢と自らの歴史的立ち位置を見たときに、5年、10年先の日本を考えた勉強をしたい」
とも語った。

 長官としての約7カ月間について
 「東日本大震災があり、3年ぐらい官房長官をやっていた実感だ。
 被災者の立場からは大変至らない点があり率直に反省し、じくじたる思いを持っているが、与えられた情報で最大限の仕事をしたつもりだ」
と振り返った。






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2011年8月29日月曜日

21世紀:寄付の時代

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● 朝鮮日報より




朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/29 07:59:25
http://www.chosunonline.com/news/20110829000009

現代自会長が巨額の寄付


 現代自動車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長は普段から
 「誰もが公平に教育の機会を持たなければならない。
 そうなって初めて健全な社会が築かれる」
と話してきた。
 その健全な社会を築くことに貢献するため、鄭会長は28日に5000億ウォン(約355億円)相当の個人資産を寄付すると発表した。
 これは、これまで韓国で行われた個人寄付では最高額となる。

■教育を通じて低所得層の子どもたちを支援

 鄭会長は今回の寄付金を、低所得層の子どもたちへの教育に集中して使う意向だという。
 韓国社会で教育は、社会階層の移動を可能にする最も重要な手段と考えられているからだ。

 鄭会長から5000億ウォン相当の寄付を受けることになったヘビチ文化財団は、寄付者である鄭会長の意向を実践するため、具体的な計画の取りまとめ作業を行っている。

 まずは低所得層の優秀な人材を養成することや、国際結婚家庭の子どもたちへの教育支援事業などが検討されているようだ。
 また、学費を賄うためにやむなく高利の資金を借り、後に返済ができず社会に出る前からブラックリストに載ってしまう低所得層の大学生も社会問題化しているが、このように不幸な状況に置かれた若者を支援することも検討されているという。

 ヘビチ文化財団は、交通事故で親が死亡した中学生、高校生、大学生や親のいない子どもたち、さらに哨戒艦「天安」沈没事故で親を失った子どもたち、延坪島砲撃で被害を受けた家庭の子どもたちなどに奨学金を支給する事業を行っており、今年はすでに6000人に奨学金を与えた。
 今回、鄭会長から寄付を受けることで基金の規模も大きくなるため、今後は対象者の幅や支援の額も大幅に膨らむだろう。

 現代自動車グループの関係者は
 「鄭会長はヘビチ文化財団を韓国最大規模に育てたいと考えている。
 会長は以前から、個人として社会に貢献する方法について考えてきたが、その結果、低所得層の人材を育成することが、韓国社会の健全な未来のために必要なことで、自らが力を入れるべき分野だと判断したようだ」
と語った。

■私財の寄付はどのように行われたのか

 鄭会長は2007年に背任や横領などの容疑で起訴され、2013年までに8400億ウォン(約596億円)相当の私財を差し出すことを約束した。

 今回の寄付はそれを実行に移したものとみることができる。
 しかし、現代自グループの関係者は
 「鄭会長の容疑は大法院(最高裁に相当)で差し戻しが決まり、私財を差し出すことへの法的な拘束力はすでになくなっているが、それにも関わらず5000億ウォンを寄付することにしたのは、社会との約束を守ると同時に、会長が普段から考えてきた社会貢献を実践するためだ」
と説明した。

 鄭会長は当時の約束に従い、2007年に600億ウォン(現在のレートで約43億円、以下同じ)、08年に300億ウォン(約21億円)、09年に計600億ウォンなど、総額1500億ウォン(約107億円)をすでに寄付している。
 が、今回5000億ウォンを新たに寄付することから、これまでの寄付総額は6500億ウォン(約461億円)に達する。

 ヘビチ文化財団は、鄭会長が07年11月に差し出した92万3077株の現代グロービス株を基に設立された。
 これは当時の株価で換算すると、600億ウォンに相当する。

■現代グロービスの株主構成に大きな変化なし

 鄭会長が5000億ウォン相当の現代グロービス株をヘビチ文化財団に寄付することで、鄭会長の持株比率は18.11%から11.09%へと低下するが、現代グループが所有する同社の経営権は維持される。
 息子の鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車グループ副会長が31.88%の株を保有しており、これに現代自動車が保有する4.88%を合計すると47.85%に達し、さらに今回ヘビチ文化財団が8.39%を保有することになったため、これらを合わせると50%以上は確保できるからだ。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/29 08:00:44
http://www.chosunonline.com/news/20110829000011

【社説】現代自会長5000億ウォン寄付のニュースを聞いて

 現代自動車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長が、個人所有の現代グロービス株5000億ウォン(約355億円)相当をヘビチ社会貢献文化財団に寄付し、低所得層出身の優秀な人材の発掘や育成などに使う意向だということを発表した。
 鄭会長は2006年に現代自動車の裏金問題が発覚した際、裁判で1兆ウォン(約710億円)を寄付することを約束し、これまで3回にわたり計1500億ウォン(約107億円)相当の株をすでに差し出している。

 鄭会長のような世界的企業のオーナーでも、5000億ウォンもの巨額の私財を差し出すには大きな決意が必要なはずだ。
 また、先日は鄭夢準(チョン・モンジュン)議員をはじめとする汎現代家門のオーナーたちが、総額 5000億ウォンを社会福祉財団に寄付すると発表した。
 鄭議員は2000億ウォン(約142億円)の個人資産を差し出すと表明している。

 先進各国では、資産家が驚くべき額の個人資産を寄付したという話をよく耳にする。
 ビル・ゲイツ氏やウォーレン・バフェット氏が巨額を寄付したとのニュースは今や目新しいものではないし、また米国では多くの資産家が相続税廃止を訴える署名を行っているという。
 先日もニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長とジョージ・ソロス氏が貧富の格差解消に使ってほしいと3000万ドル(約23億円)を寄付し、ソフトバンクの孫正義社長は東日本巨大地震の被災地に100億円を寄付した。

 韓国の財閥も寄付を行ってはいるが、違法相続や裏金の造成などが摘発された場合にやむを得ず資産を差し出すとか、あるいは企業の資金を自分名義で寄付するといったケースが多かった。
 今回、現代グループ創始者で韓国経済発展の神話を築き上げた故・鄭周永(チョン・ジュヨン)氏の一族が次々と寄付を表明しているが、これにほかの財閥オーナーも賛同すれば、韓国の寄付文化も新たな次元に高まるだろう。

 資本主義システムではまず市場が資源の効率的な配分によって富を生み出し、それに政府が財政出動や法律などの規制をかけ、貧富の格差や独占といった市場経済の欠陥を緩和する役割を果たさなければならない。
 しかし政府の力だけでは、市場経済の影の部分を全て解消することはできない。
 企業や資産家が自ら寄付を行い、所得の不均衡をたとえ一部ではあっても解消し、政府の手が届かないところに配慮することによって、社会全体に共存共栄の考え方を定着させる必要がある。

 財閥が「庶民の敵」などと攻撃されるような雰囲気が形成されるのは、決して望ましいことではないが、オーナーたちによる寄付が今後も続けば、国民が財閥を見つめる目も変わってくるだろう。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/09/01 09:25:33
http://www.chosunonline.com/news/20110901000023

巨額寄付者の老後を保障、「名誉寄付者法」推進


 歌手キム・ジャンフンさん(写真)のように、個人で多額の寄付をした人の老後を保障する法律が検討されている。
 与党ハンナラ党の李柱栄(イ・ジュヨン)政策委員会議長は先月31日
「巨額の寄付者のうち、事業失敗などで本人や遺族が貧しい生活を強いられるケースがある。
 国がすべきことを代わりにしてくれたこうした人々の老後を、国が一定の範囲で保障すべきだ」
と主張した。

 ハンナラ党政策委員会はこれに向け、金映宣(キム・ヨンソン)議員が発議予定の「名誉寄付者法」を今回の通常国会の重点処理法案とする方針だ。

 同法案は、30億ウォン(約2億1500万円)以上寄付した人を「名誉寄付者」とし、政府に登録して管理するというもの。
 60歳以上の名誉寄付者のうち、個人資産総額が1億ウォン(約720万円)以下で所得がない場合、国が生活補助金を支給するほか、病院診療費や本人の葬儀代も国が全額または一部を支援する。10億ウォン(約7200万円)以上寄付した人についても、大統領令に基づき生活支援金や医療支援、本人の葬儀代などを受け取れるようにする。

 政府とハンナラ党は併せて、先月30日に寄付制度の改善に関する政府・与党協議を行い、12月5日を「分かち合いの日」に指定することで合意した。
 また、現在は災害救援など11分野に限り許可されている寄付金品の募集を、公共の安全と秩序を乱す場合を除き許可するほか、模範寄付者が公共施設の利用で優待を受けられるようにすることでも一致した。

 キム・ジャンフンさんは、この10年間で総額100億ウォン(約7億2000万円)以上を寄付したが、自身は賃貸生活を続けている。


 「寄付」という善意の行為を社会的に促進するためだとは分かるのだが、でも寄付をしたからといって老後を保障するものだろうか。
 もし寄付金が収入から差し引かれるなら、稼いだ金を寄付に回して脱税したほうが得になる。
 そして老後保障を勝ち取るという手もある。
 もちろん、高額寄付者はそんなケチなことはやらないと思うが。
 高額寄付ができるというのは高額収入があるということである。

 何かこの法律、
ひじょうに薄汚れたイメージが沸き上がってくる
のだが。
 「寄付っていうのはそういうものかいな?
という疑問詞が追いかけてくる。
 素朴に考えるなら、対価があるのは寄付とは言わないのではないだろうか。



NICHIGOPRESS 2011年9月27日
http://nichigopress.jp/ausnews/news/28396/

「稼いだなら社会に還元してはいかがか」

ディック・スミス、コールズCEOに挑戦

 最近、国内スーパーマーケット業界復占企業の一つ、コールズのイアン・マクラウドCEOが昨年には1,560万ドルの報酬を受け取っていたと報道された。
 マクラウドCEOは、コールズの親会社ウェスファーマーズ社のリチャード・ゴイダーCEOが、コールズ立て直しのため、2008年にスコットランドから招き、その手腕でコールズの営業成績は跳ね上がってきた。

 これに対して、電気・電子製品チェーンストアを起こし、「今年のオーストラリア人」に選ばれたこともあり、現在は慈善に活動の場を移しているディック・スミス氏が、
 「その利益はどこから来たのか? マクラウド氏のサラリーもコールズの利益増大も、オーストラリア国内の農家や業者の利益を引き下げて得たものではないのか。
 農家や業者は、このような新しいタイプの過激な資本主義のために破滅させられている」
と挑戦している。
 昨年度、マクラウド氏の下でコールズの収益は21%跳ね上がり、マクラウド氏の昨年度の収入は1,100万ドルの賞与を含めて1,560万ドルで国内でも最高水準の高給取りになっている。

 スミス氏は、
 「このような貪欲の陰では、農村地帯が荒廃し、田舎の町は空き店舗が増え、農民の自殺が増えている。
 農家は作物を廃棄し、加工業者は労働者を解雇して廃業している。
 それというのもコールズが仕入れを値切れるだけ値切るため、農家も業者も出荷価格がコスト割れしてしまっているからだ。
 なぜ、そこまでして価格を切り下げ、オーストラリアの農家や労働者をゴミのようにお払い箱にするのか」
と挑戦している。

 2010年クリスマスにも、スミス氏は、オーストラリア国内四大銀行のCEOを「貪欲」と評しており、8月には、
 「社会に利益を還元しようとしない金持ちの名前を公表し、辱めるつもりだ。
 社会のために財布を開くつもりがないならどこにでも消えればいい」
と脅しており、同時に、
 「アメリカの金持ちは収入の15%を社会に寄付しているが、オーストラリアの金持ちの社会への寄付は収入の1%にもならない」
と語っている。
 スミス氏は、27日には、
 「イアン・マクラウド、オーストラリアで素晴らしい利益を上げた。
 稼がせてくれたオーストラリア社会に、その幾分かを還元してはいかがか
 君が、裕福な者の社会的義務を果たし、主要慈善家として国中に知られるようになることを期待している」
と語っている。(AAP)





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2011年8月28日日曜日

中国、老齢人口:3年後には2憶人

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サーチナニュース 2011/08/28(日) 15:23
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0828&f=national_0828_111.shtml

中国、老齢人口が1億人超 14年には2億人、25年には3億に


  中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会副委員長の李建国秘書長はこのほど、
 「国際的な高齢化社会の基準によれば、中国は1999年から高齢化社会に入った」
と述べ、60歳以上の高齢者は1億7800万人に達したことを明らかにした。
 中国国際放送局が報じた。

  2010年11月1日までに、中国では60歳以上の高齢者は1億7800万人に達し、人口総数の13.26%、65歳以上の老人は1億1900万人、人口総数の8.87%を占めている。これにより、中国は世界で唯一の老齢人口が1億を超える国になった。

  また、報告では
2014年に中国の老齢人口は2億人を超え、
 さらに2025年には3億人に達する。
 そして、2042年には老齢人口の割合は30%を超えることになる」
と予測した。

  また、中国の南開大学経済学部人口・発展研究所の原新教授は、
「中国は駆け足で高齢化社会に突入していると言える」
と述べた。


 中国の人口は約13憶5千万人。
 うち2億人が3年後の2014年に60歳以上になり、比率でいくと15%となる。
 日本はというと4年後の2015年で27%という。
 まだまだ中国は余裕がある、ということになる。
 さらに言えば、日本の老齢者とは65歳以上であるから、中国は日本に比べるとはるかに若い国になる。
 がである、平均寿命を調べてみると日本は83歳、中国は74歳。
 ということはおおまかに慣らしてみると、日本の65歳と中国の60歳はさほどの違いはないと言える。
 よって、中国15%と日本27%の差が3,4年後にあるということは、中国は日本と比べてはるかに若い国ということになる。
 まだまだ、活力に事欠かない。




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矢でも鉄砲でも大恐慌でもやってこい

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● google画像より



朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/28 12:01:17
http://www.chosunonline.com/news/20110828000023

【コラム】世界的な経済危機に強い日本

 米国の格付け会社が、各国の国債の信用度を示す格付けを引き下げたことで、世界的に株価が暴落し、為替市場が混乱に陥っている。
 イギリスでは暴動が発生するなど、世の中が騒然となっている中、格付け会社ムーディーズが今月24日、国債の格付けを1段階引き下げた日本では、むしろ円高傾向が続くなど、大きな影響は見られなかった。
 世界的な経済危機の中、日本では平穏な状態が続いているとさえ感じられる。

 津波や原発事故に打ちひしがれた日本人の多くが今、
「円高」という明るい話題に笑みを浮かべている。
 海外旅行に掛かる費用が国内旅行に比べ安くなり、空港は海外に出掛ける人たちでごった返している。
 また、商店街では「円高還元セール」が盛んに行われている
 輸入品の価格は最高価格の半分程度まで下がった。
 株価の暴落も他人事だ。
 日本でも株価が暴落したが、
 個人資産に占める株式の割合が6%にすぎない
ためだ。

 日本では奇妙なことに、世界的な金融危機が発生するたびに円高傾向がもたらされる
 普段は日本を蔑んでいる世界の国々も、危機が起きると「やっぱり日本だ」という羨望のまなざしで見るようになる。
 格付け会社は今回
 「国家の債務が国内総生産(GDP)の200%を超え、先進国で最悪の財政赤字となっている」
との理由で、日本の国債の格付けを引き下げた。
 しかし、日本が米国やイギリスよりも危機的な状況にあると考える専門家はいない。
 無能な政治家たちが招いた長期間の低迷を意味する「ジャパニフィケーション(日本化)」という造語が生まれる一方、
 日本の現実はそれとは正反対に向かっている。


 世界的な危機が発生するたび、日本円が「安全な資産」として急浮上し、
円高傾向につながるという「逆説」が繰り返されるのはなぜだろうか。
 その理由として、まずは「貯蓄の力」が挙げられる。
 日本国内の資金に占める国債の割合は95%に達し、
家計金融資産は1400兆円を超える。
 外国資本が国債を売れば、それだけで混乱に陥る米国とは異なり、
日本は海外に資金を貸し付ける債権大国だ
 高齢者の増加により、平均貯蓄率は下がったというが、
30‐40代の貯蓄率はむしろ上昇傾向にある。

 その上、製造業は依然として強さを見せている。
 米国アップル社のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone」のような
世界的ヒット商品こそは誕生していないが、日本企業はその部品を生産している
 「iPhone4」の部品生産国別の付加価値率(売上高に占める付加価値の割合)を調査した結果、日本が34%で1位を占めた
 世界市場を独占する部品メーカーが多いため、大地震で工場の操業が停止するや、海外のメーカーはこれを歓迎した。
 一方、日本の経済界は今、円高によって製造業の海外流出が進むのではないかと懸念しており、政府もあらゆる手段を駆使し、対策に乗り出している。
 しかし、日本経済に占める輸出の割合は16%にすぎない上、長期間のデフレによって賃金が下落していることから
「円高=製造業の没落」
大げさな説だという声も出ている。

 円高がむしろ、海外の企業を安値で買収し、競争力を高めるチャンス
になるというわけだ。

 毎年首相が交代するほど日本の政治家たちは無能だが、日本が世界的な経済危機に強いのは、1970‐80年代に蓄積してきた技術や貯蓄が下支えになっているからだ。
 韓国はいくつかの分野で日本を追い抜いたからといって、うぬぼれている場合ではない。
 さらに貯蓄を増やし、輸出を促進しなければならない。
 政界も気を引き締めるべき時だ。
 韓国は依然として、世界的な経済危機が発生するたびに、アジア通貨危機の悪夢を思い起こしている。


 今の日本は世界に大不況がこようとおそらく何ともないのではないだろうか。
 なにしろ、あの東日本大震災に見舞われた国だ。
 これ以上の不幸はない。
 いくらでも耐えられる、
そんな国民心理が蔓延している。
 矢でも鉄砲でも大恐慌でもやってこい。
 すべて耐えてみせる、そんな精神状態にあるのが今の日本だ

 原発がばんばん停まっていくなか、平然と乗り切ってしまった
 原発、あってもなくてもやっていけるよ!
 そんな、心理にあるのが今の日本だ。
 今の日本人にとって、もはや怖いものはなくなった。
 いかなる状態になろうとも
耐えていかれるという極限心理と経験を積んでしまっている

 
 決して新人類日本人はひ弱ではない。
 日本民族はエライ!
 クールなジャパンである。
 
国も民族もそんな時代に入ってきている。


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安楽死のための旅:自由ツーリズム

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● スイスの空の玄関口ともいえるチューリッヒの街並み。
 ヨーロッパ有数の経済都市としても知られるが、年間200人もの人が安楽死を求めてこの街を訪れる



政治・社会のR25コラム W×Rウェブレビュー 2011.08.26
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20110826-00021211-r25&vos=nr25ln0000001

安楽死のための旅“自殺ツーリズム”という現実

 おいしい空気、のどかな風景──アルプスの山々に囲まれたスイスに、こうしたイメージを持っている方も多いと思います。
 事実、観光立国としてのスイスは非常に人気が高く、ジュネーブやチューリッヒなどの都市部やマッターホルン、モンブランなどの山間の町を避暑地に選ぶ海外からの旅行者は、年間約840万人(2008年度)に上ります。

 では、“Suicide tourism”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
 直訳すると「自殺ツーリズム」。
 なかなか穏やかでありませんね。

 実はスイスでは安楽死などの自殺幇助が法的に認められています
 つまり“Suicide tourism”とは、外国人が安楽死の場を求めてスイスにやってくる社会現象のことを指します。
 安楽死を目的としてチューリッヒを訪れる人は年間約200人に上ります。

 現在、安楽死に関して世界でもっとも進歩的とされるスイスを始め、米国オレゴン州・ワシントン州、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクなどの欧米諸国では安楽死が容認されていますが、自国を訪れる外国人にも同等の権利を与えているのはスイスだけです。

 もちろん実施には医師の厳しい審査があります。
 ただ、末期がんなどの不治の病や、耐えがたい苦痛を伴い回復を見こめない慢性疾患患者などは、患者本人と家族、医師が熟慮した上であれば、自殺幇助を受けられることになっています。

 こうした制度について、スイス国内にも反対する声が無いわけではありません。
 実際、今年5月には、チューリッヒで自殺幇助の是非を巡って住民投票が行われました。
 が、結果は現状維持派の圧勝。
 自殺幇助禁止への反対票に85%、“Suicide tourism”の禁止に78%の反対票が投じられ、いずれも否決されました。
 「最期をいかに迎えるかは、自分自身に選ぶ権利がある
という市民の意識が証明されたことになります。

 1941年から安楽死が認められているスイスでは、こうした意識が国民に深く根づいています。
 死に場所に自国を選ぶ旅行者を不名誉だと感じるスイス人も少なくはありませんが、今回の住民投票の結果を鑑みるに、当面この制度が廃止されることはなさそうです。

 言わずもがな、日本における安楽死幇助は刑法上「殺人罪」の対象となる犯罪行為です。
 ただ、是非はともかく、高齢化が加速する日本でも安楽死幇助を認めるよう、制度導入を求める声が高まる可能性はあるでしょう。
 スイスの事例は、僕らにとっても決して他人事ではないかもしれないのです。


 「死を自ら自由に選択できる旅」。
 やはり、「死」を自由に選択できないのは人間の尊厳を侵す行為であり、ヨーロッパ自由主義の欠点・ほころびとでもいえるかもしれない。
 でも、そういう医学絶対主義といった汚点もこれからは徐々にクリーンにされていくであろう。



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2011年8月27日土曜日

菅氏は居座り、驚くべき結果を出した

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ウオールストリート・ジャーナル 2011年 8月 26日 18:10 JST

菅首相退陣へ─最後に挙げた成果

 菅直人首相は26日、民主党代表からの辞任を表明。
 首相としての波乱に満ちた日々にピリオドを打ち、5年間で6人目となる次の首相にその座を明け渡すことになった。

 菅氏が首相に就任したのは昨年の6月。
 市民活動出身の菅氏が、政治を裏側で進める日本の慣習を打ち砕くのではと、大きな期待が持たれた。

 だが、早々に増税を宣言したのを皮切りに、菅首相が任期のあいだとった政策は不人気続きだった。
 昨年9月に領土問題をめぐる中国との外交論争で失態を演じて以来、世論調査での支持率は下がる一方だった。

 3月11日の東日本大震災と、原子力発電所の危機をめぐる対応への不満、野党の敵対的な姿勢を背景に人気はさらに下がり、民主党員からも辞任を求められるほどになった。
 首相就任時には66%だった支持率が、15%までに低下した。菅氏は今週、間違いを犯した責任をとって辞めるのではないと述べた。

 菅氏の後継となる新代表の座を巡って、7名もの民主党の候補者が争うと見られている。
 候補者は27日に共同記者会見を開き、28日には公開討論会を行う。
 投票は29日に行われ、30日に新代表は議会で新首相に任命される見通し。

 菅政権を特徴づけたのが、東日本大震災だった。
 マグニチュード9.0の地震は記録に残っている中で最大規模であり、さらに30-40メートルにも達する津波が襲った。
 この災害により、2万人以上が死亡または行方不明となり、10万棟以上の建物が破壊された。

 この震災により、福島第1原子力発電所で、チェルノブイリ以来最悪の原発危機が起こった。
 3つの原子炉でメルトダウン(炉心溶融)が起こり、東北地方の広い地域に放射能汚染が広がった。

 津波が発生した地域における素早い対応、特に自衛隊の活動について、海外からは幅広く称賛の声が寄せられた。
 だが、国内での見方はまったく異なっていた。

 首相の下に人々が結集することはなく、さまざまな方面から菅首相は攻撃を受け、自身の内閣からも攻撃された。
 菅首相は、官僚的な東京電力が危機を真剣に受け止めないのではないかとの懸念から、自ら原発危機にかかわり、そうした細部への介入が批判された。

 野党の自由民主党は政権奪回のチャンスを嗅ぎ取り、協力を拒否した。

 強敵の小沢一郎元代表が政権に影を落とし、菅首相は民主党内でも次第に孤立を深めていった。
 菅氏は昨年9月の代表戦で小沢元代表を破り、それに続く小沢氏の政治スキャンダルで、小沢氏の命運は封じ込められたかのように見えた。
 だが小沢氏は党内のリーダーや前首相の鳩山由紀夫氏らと組み、菅氏を苦しめた。

 しかし、反対者をやり過ごし、望むものを手に入れるまで
菅氏は居座り、驚くべき結果を出した

 菅首相は、政府が資金を確保するうえで不可欠となる公債発行特例法を成立させた。

 さらに注目されるのは、日本の10の電力会社が独占し、厳しく規制されている
電力業界を開放する画期的な法律を成立させたことだ。

 福島第1原発の事故の後、国民が原発を恐れているのを感じ取り、菅首相は再生エネルギー特別措置法を押し進めた。
 風力や太陽光による電力など、
外部からの電力を電力会社が買い取ることを義務づけた
ものだ。

 日本はこうした展開において出遅れており、大型原発プロジェクトに依存度を高める傾向があった。
 財政難の地方自治体も、原発に付随する大型の補助金を望んでいた。

 菅首相が
「退陣の条件」のリストにこれを掲げなければ、こうした法案が成立する見込みはほとんどなかった

 おそらく後世の歴史家は菅直人の「スゴ腕」を賞賛することになるだろう。
 小泉純一郎と菅直人、
日本はこの2人の政治家を持ったことを誇ってよいだろう。

 政治家らしい政治家
 つまり昨今のゼニ至上主義という既得権利のしがらみから離れ、
 明日の日本を思いやる考えのできた数少い政治家
だったといえよう。



ウオールストリート・ジャーナル 2011年 8月 26日 20:08 JST
http://jp.wsj.com/Japan/Economy/node_295418

電気料金、月150円上昇=買い取り費用の転嫁で―再生エネ法

 26日成立した再生エネルギー特別措置法は、太陽光、風力、地熱などによる電気の全量買い取りを電力会社に義務付ける内容で、2012年7月に施行される。

 電力会社は、買い取り費用を家庭や企業の電気料金に上乗せする仕組み。
 経済産業省は上乗せ単価をキロワット時当たり0.5円以下に設定したい考えで、標準家庭の1カ月の電気料金は、買い取り初年度の12年度で40円程度、20年度には150円強、上昇する見通しだ。

 全量買い取り制度の導入で太陽光や風力発電が増え、発電電力量のうち
再生エネルギーで賄う比率は、09年の8.5%から20年には12.5%へ高まる
見込みだ。
 それに応じて電力会社が買い取る再生エネルギーの量が増え、家庭の電気料金への転嫁分も膨らむ。

 実際の買い取り価格は、新設する第三者機関「調達価格等算定委員会」の意見を踏まえて毎年度、決定する。
 買い取り価格が高めになれば、上乗せ単価がキロワット時当たり0.5円よりも高くなる公算だ。
 その場合、電気料金の上昇幅は経産省の想定よりも大きくなる。

 国会審議では、再生エネルギーの全量買い取りについて、国の電力政策の基盤となる「エネルギー基本計画」の見直し後に導入するよう求める意見も出た。
 東京電力福島第1原発事故を受けた同基本計画の変更に併せて再生エネ法が改正され、制度の内容も変わる可能性がある。 

[時事通信社]




ウオールストリート・ジャーナル 2011/8/27 15:21
http://jp.wsj.com/japanrealtime/2011/08/27/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%AC%A1%E6%9C%9F%E9%A6%96%E7%9B%B8%E5%80%99%E8%A3%9C%E3%82%89%E3%80%81%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%82%92%E6%95%AC%E9%81%A0%E2%80%95%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A/

日本の次期首相候補ら、原発問題を敬遠―民主党代表選29日投開票

By Yuzo Saeki

きょうのWSJ日本版より

【東京】この25年間で世界最悪の原発事故が発生してから6カ月経ち、菅直人首相は辞任を表明、次期首相の選挙戦が始まった。
 だが、福島原発事故の広範な影響について語る候補者はほとんどない。

 原発方針についてほのめかしたという程度であれば、3人の有力候補(現閣僚2人と前外相1人)は長期的には原発依存の縮小を目指すが、少なくとも 2030年までは既存の体制を維持することに賛成すると述べている。
 これは、脱原発路線を表明した菅首相よりも原発支持に近い。
 菅首相は以前は率先して原 発を推進してきたが、その後方針を180度変え、検査などで停止状態となっている原子炉の運転再開を遅らせてきた。

 27日告示、29日投開票される民主党代表選挙では5人の議員が立候補するとみられる。
 菅首相は26日、太陽光や風力発電など、再生可能エネルギーの利 用を電力会社に義務付ける再生可能エネルギー特別措置法などの主要法案が成立したことを受け、以前表明したとおり辞任することを正式に発表した。

 菅首相は3月に福島第一発電所のメルトダウン(炉心溶融)事故が発生して以来、原子力発電に対して懐疑的な見方を強め、7月には完全な「脱原発」を表明した。
 それは、原子力反対の意見が広まっている世論の方向と合致するものだった。

 だが、国民の関心の高まりとは裏腹に、次期首相候補らは原発問題に対する方針を明確にしていない。
 この国民と政治家とのギャップは、長く日本の政治を観察してきた政治評論家にとっては意外ではない。

 東京在住のマサチューセッツ工科大学国際問題研究所研究員で、「Shisaku」という日本政治に関するブログを書いているマイケル・クセック氏は、
 「原子力発電と日本の将来のエネルギー政策におけるその役割が主要な論点になっていないという事実は、永田町が非常に内向き志向であることを示している。
 これは重要な問題とするべきだが、政策を討論する時間がない」
と指摘する。

 次期首相候補は派閥幹部の支持をとりつけ、選挙での票を確保することを最優先、原子力やその他の問題を後回しにしている。
 民主党内の正式な討論会は投票前に1回予定されているのみだ。

 企業と一般国民との意見の相違が拡大していることもあり、大半の候補者はエネルギー政策について慎重だ。
 最近行われた世論調査では原子力発電賛成意見は 大幅に減少したが、一方で、大きな影響力をもつロビー団体の経団連をはじめとする日本の財界は原子力発電の現状維持の支持を表明している。

 学習院大学の政治学教授、野中尚人氏によれば、菅首相の意見は民主党内でも極端ではあるが、大半の民主党員は原子力エネルギーへの依存を減らすことに賛成している。

 菅首相は、脱原発の工程については具体的に述べていないが、繰り返し「脱原発」方針を表明し、それを菅政権の国会通過を目指す重要法案の一つとしてきた。

 有力候補の1人、前原誠司前外相は、6月の講演で、菅首相の脱原発路線をいたずらに「ポピュリズムに走っている」と批判していた。

 23日に民主党代表選への立候補を正式表明した記者会見で前原氏は、原発問題について、エネルギー政策の「変更」を支持すると述べるにとどめた。
 また、 同氏はテレビ朝日の「ニューステーション」で生中継の取材に応じ、既存の原子炉が廃炉となるまで、段階的に原子力を廃止していくことを提案した。

 同氏の考えは、原発を新たに建設しなければ原子炉の耐用年数は40年なので、徐々に減り続けるというものだ。

 前原氏ともう一人の立候補予定者である野田佳彦財相は双方とも、原発に対する短期的には原発支持姿勢を示すものとして、原発を持つ地方自治体を訪問する 意図を示している。
 それとは対照的に、菅首相は、原子炉を安全に再開できるとの首相本人からの確認を得たいとの地方自治体からの要望を無視してきた。
 地方 自治体関係者はそれを、停止中の原子炉運転再開に対する菅政権の躊躇の表れとみている。

 日本の次期首相は、就任した直後から、安全に関する懸念が続くなか、これら地方自治体に原発の運転再開を要請するという課題に直面することになる。

 スタンフォード大学の日本政治学教授、ダニエル・オキモト氏は
 「東日本大震災によって原子力エネルギーに対する日本の長期的な展望に疑問が生じている」
と 延べ、
 「しかし、既に設置されている原子力発電所を近いうちに再開するというアイデアは今も十分生きている。
 大きな問題は、それをいつ、どう再開するの か、ということだ」
指摘した。

 野田財相は停止中の原発を再開し、原子力に依存し続けることに賛成意見を表明している。
 有力月刊誌「文芸春秋」に論文を寄稿し、原子力への依存を減らす ことを目標とする一方で、少なくとも2030年までは既存の発電所を活用して、エネルギーのニーズの一定割合を満たすべきとした。

 同様に、次期首相候補の1人で菅首相から原発セクターの抜本的見直しを命じられた海江田万里経済産業相も、複数のエネルギー源を最適な割合で併用する「ベストミックス」の一部として原発の継続を提案している。

 海江田氏は、東日本大震災と津波による福島第一原発事故発生2ヵ月後の5月11日に行われた国会で、単に「脱原発」ということではなく、エネルギーのベストミックスを見つけることが必要だと述べた。

記者: Chester Dawson




 レコードチャイナの記事から。


レコードチャイナ 2011-08-28 12:19:44 配信
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=53891

<レコチャ広場>
無能首相のクビが次々とすげかわる日本
……その擬態にだまされるな―中国


 2011年8月26日、菅直人首相は辞任を発表した。
 なぜ日本の首相はめまぐるしく変わるのか?
 何度となく繰り返されたこととはいえ、改めて中国ネットユーザーの話題となっている。
 27日付環球ブログのエントリーがこの問題を取り上げている。

 少しでも日本に憎しみを持つ中国人ならば、
日本人にはAVを作る以外何も出来ないと思っている
だろう。
 だが、その日本が日清戦争で中国を破り、そして日露戦争でロシアを破ったのだ。
 近代史史上初めて、黄色人種が白人種に勝利した戦争となった。

 現在の日本についても、
 中国メディアは日本の無能を伝えるばかりだが、実際は違う。
 菅直人首相は外資優遇による企業誘致策を打ち出すなどの現実的対策を着々と進めている。
 短期間で首相が変わる問題にしても、中国式に世論を気にせずに権力に居座ることができないだけなのだ。

 無能なように見える日本だが、いつ牙をむいて中国の横っ面を張り倒すかわからない
 日本をバカにするだけで満足し、本気で日本を乗り越えようとしなければ、この日本と中国の力関係は変わらないだろう。


 ころころ内閣が変わるスタイルは擬態なんでしょうか。
 そうとも思えないのだが。
 首相が変わっても日本は変わらない、というのが日本のスタイルだと思うのだが。
 権力者はいつでも引き下ろせるという安心感があることによって、日本の安定が保持されている。
 一番こわいのは数年間も権力に居座るリーダーが出現することだ。
 そうならないように作られているのが日本のシステムだ、といっていい。

 


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ロシア無人宇宙貨物船が打ち上げ失敗 30年の運用で初

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2011.08.25 Thu posted at: 12:25 JST

ロシア無人宇宙貨物船が打ち上げ失敗 30年の運用で初

(CNN) 国際宇宙ステーション(ISS)に物資を届ける予定だったロシアの無人宇宙貨物船プログレスが24日、シベリアに墜落した。

 プログレスは現地時間24日午後7時にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。
 26日にISSにドッキングし、食料や医療品、実験器材など3.5トンの物資を届ける予定だった。

 ロシア宇宙庁によれば、プログレスは打ち上げ直後に予定していたコースを外れ、規定の軌道に乗ることができずレーダーから姿を消した。
 エンジンシステムが異常な動作を起こして故障したのが原因とみられている。

 同庁高官は、ロシアのインタファクス通信に対し、
 「ISSには十分な必需品のストックがあり、次のプログレス到着まで宇宙飛行士たちが困ることはないだろう。食べ物を節約する必要もないはずだ」
と述べた。

 次回のプログレス打ち上げは10月28日に予定されている。

 専門家によれば、プログレスには30年の実績があり、打ち上げに失敗したのはこれが初めてだという。
 だがロシアは18日にも通信衛星「エクスプレスAM4」の打ち上げを失敗していた。

 30年目で初の失敗という。
 いたしかたないといえば、いたしかたない。
 どうしても「システム疲労」が出てくる。
 よくも30年間失敗もなくやってこられたものだ。
 賞賛以外の何者でもない。
 「緩み」が出てきているのだろう。
 レフレッシュしてまた出直してもらいたいと思う。
 スペースシャトルのような華やかさはないが、素朴でカントリーっぽくていい。



ナショナルジオグラフィック ニュース August 25, 2011
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110825001&expand

ロシアの無人宇宙貨物船、打ち上げ失敗



 8月24日、ロシアの無人宇宙船を搭載したロケットが打ち上げに失敗、
 国際宇宙ステーション(ISS)に運搬予定の3トンの物資とともに墜落した。

 8月24日、ロシアの無人宇宙船を搭載したロケットが打ち上げに失敗、国際宇宙ステーション(ISS)に運搬予定の3トンの物資とともに墜落した。
 NASAやロシア当局によると、この事故でISS滞在中の宇宙飛行士の帰還が延期になる可能性はあるが、活動に大きな支障はないという。

 プログレス補給船を搭載したソユーズロケットは、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、5分50秒後に超音速の破片となってシベリアの空に散った。
 AP通信によると、ロシアのアルタイ地方では、墜落の衝撃で建物の窓ガラスがガタガタと揺れ、割れる被害もあった。

 スペースシャトルの退役以来、ISSに人員を輸送した実績がある打ち上げロケットは現時点でソユーズに限られ、NASAや連携機関はスケジュール調整に追われている。

 現在、ISSには日本人の古川聡宇宙飛行士ら6人が滞在中だ。
 ISSには少なくとも1機の3人乗りソユーズ宇宙船が常にドッキングしており、3人ずつ2チームを編成するクルーの緊急時に備えている。

 現在は26Sと27Sのソユーズ2機がドッキング中で、第28次長期滞在クルーの3人は9月8日に帰還が予定されていた。
 しかし、9月21日の交代要員3人の打ち上げは、ロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)による事故原因究明が終わるまで延期される見通しだ。
 ミッションマネージャーはISSの宇宙飛行士に滞在期間の延長を指示すると見られる。

 NASAのISSプログラムマネージャー、マイケル・スフレディーニ(Michael Suffredini)氏はテレビ中継された記者会見で、
 「準備が整い次第、帰還させる予定だ」
と述べた。

◆ISSの活動期限を左右する問題

 次回の物資輸送として、10月26日にソユーズロケットによるプログレス補給船の打ち上げが予定されている。
 失敗した今回と同じ組み合わせで、ロスコスモスはそれまでに原因究明を終える必要がある。

 だが、NASA、ロスコスモス、日本、ヨーロッパの国際パートナーによる物資補給が途絶えても、ISSのクルーがすぐに困ることはないだろう。

 NASAの広報担当者ケリー・ハンフリーズ氏によると、滞在中の宇宙飛行士は備蓄食料、水などで1年間は生活できる。
 3人に減ればその期間はさらに延びるだろう。

 プログラムマネージャーのスフレディーニ氏も、
 「実施できる研究は減るが、3人で十分に運用できる」
と述べる。
 さらに、重量約400トンのISSの周回軌道を維持する作業もある。

 ISSは時間の経過とともに、地球大気圏の外層からの空気抵抗を受けて速度が低下する。
 安定軌道に留まるには、定期的に推進剤を燃焼させて、高度を引き上げなければならない。
 「リブーストは最近行ったばかりなので、推進剤の備蓄は1年以上はもつだろう」
とスフレディーニ氏は話している。

 ヨーロッパや日本、アメリカの民間の無人補給船も活用すれば、宇宙での活動を“無期限”に継続できる可能性もある。
 よほどのことがなければ、ミッション管制官が地上から行う定期的なメンテナンスで保守管理はカバーできるからだ。

 だが、飛行士の滞在を妨げる要因は他にもある。
 例えばトイレの問題だ。
 「滞在に影響する消耗品を挙げていくと、最後にはトイレ関係に行き着く」。
 スフレディーニ氏は、ISSで回収された排泄物や、その消毒と保管用の備品について懸念している。
 「だが、それは先の話だ。当分は心配ないだろう」。



TBSニュース




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2011年8月26日金曜日

韓国初の潜水艦輸出

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● 韓国初の潜水艦輸出が来月7日の金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官のインドネシア訪問の際に確定する。



2011年08月26日09時48分  [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/183/143183.html?servcode=200&sectcode=200

韓国が国産潜水艦を初輸出、
競合のフランスに勝つ

 国防部当局者は25日、
 「金長官のインドネシア訪問時に大宇造船海洋など国内防衛産業会社の幹部らが同行する。
 大宇造船海洋が現地でインドネシアの潜水艦導入優先交渉対象者に確定して了解覚書(MOU)を締結できるだろう」
と話した。

輸出する潜水艦はドイツのホバルトベルケ・ドイチェ造船(HDW)から大宇造船海洋が技術移転を受け生産した「209級」(1200トン)3隻。
 金額は1兆4000億ウォン(約996億円)で、単一兵器輸出としては最大規模だ。
 関係者は、「輸出する3隻の潜水艦のうち2隻は国内で建造した完成品として納品し、1隻は主要部品をインドネシアに持ち込み現地で組み立てることになるだろう」と伝えた。

別の当局者は、
 「これまで韓国はドイツやフランスなどとインドネシアの潜水艦受注競争を行ってきた。
 韓国に技術を移転したドイツと溶接技術を前面に出したフランスを抜いて潜水艦輸出国に進入する意味は大きい」
と説明した。
 現在韓国軍は「209級」9隻と「214級」(1800トン)6隻を保有している。

韓国は5月の「T-50」高等訓練機に続き潜水艦をインドネシアに輸出することで両国の防衛産業協力はさらに強化される見通しだ。
 軍関係者は、
 「両国の軍関係者の相互訪問が最近になり増加している。
 インドネシア側関係者は韓国型突撃上陸装甲車(KAAV)、戦車、F-4・F-5系列戦闘機など韓国軍から退役する兵器の提供を要請している」
と伝えた。
 インドネシア陸軍のジョージ・トイスータ参謀総長は7月に訪韓し、金相基(キム・サンギ)陸軍参謀総長に陸軍戦車近代化事業により退役予定のM-48戦車の提供を要請した。
 海軍もインドネシアから現在進行している潜水艦要員教育と別に追加教育を要請された状態だ。
 軍当局者は、「韓国軍は退役する戦闘機と艦艇などを東南アジアの国に提供してきた。
 インドネシアの要請を肯定的に検討している」と話した。
 韓国がインドネシアの潜水艦事業を受注する場合、他の東南アジアの国への輸出も期待される。
 中国が海軍力を増強し東南アジア諸国と領有権紛争を起こしている南沙諸島などで海軍活動を強化しているためだ。

◆209級潜水艦=ドイツ海軍の209級(1200トン級)を国内でライセンス生産した。
 敵にみつかりにくく、魚雷と機雷のほかハープーンミサイルの発射も可能だ。
 1999年に西太平洋訓練で209級潜水艦が魚雷実弾を発射して標的艦のオクラホマシティ(1万7000トン級巡洋艦)を撃沈し、2002年の環太平洋訓練ではハープーンミサイルを60キロメートル離れた米退役駆逐艦に命中させ能力を認められた。
 海軍が保有する9隻のうち1隻は独HDWで建造した完成品を輸入し、2隻は組み立て生産、残りは技術移転を通じて生産した。


 自国の防衛網が脆弱なため、兵器輸出をして最新技術の購入にふりむけようとしている。
 なにしろ、国内兵器のレベルを上げないことには話にならないのが韓国の軍隊だ。
 がんばって、ガンバッテ。
 陸続き国家は何かにつけ危機管理が大変である。




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2011年8月25日木曜日

日本は「ブログ大国」!

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経営ニュースビジネス 2011年08月25日 18時12分更新

SNS大隆盛時代を迎えても、日本はまだまだ「ブログ大国」! 
日本のインターネットユーザーは
ブログ閲覧に割く時間が引き続き世界最長クラス

 2011年8月24日 – コムスコア・ジャパン株式会社(以下コムスコア)は本日、PC版ネット視聴率調査データベースの「メディア・メトリックス(MMX)」サービスを通じて分析された
日本のブログ利用
に関するレポートをリリースしました。
 同レポートによると、2011年6月の1ヶ月間に日本の全インターネット人口の80%以上がブログ サイトを訪問し、ブログ カテゴリーへの訪問者数は前年比で7%増加しました。
 FC2ブログが4670万人以上のオーディエンスを記録してトップのブログ訪問先となり、ライブドア ブログとアメーバ ブログがこれに続きました。

 コムスコアの西谷社長は、
 「ブログは従前も日本のインターネット文化、コンテンツの在る意味核となり親しまれてきた存在でした。
 そして現在でも、これまで通り引き続き支持されていることが分かります。
 日本ではブログサイト閲覧行為が一般的に広く普及していることに加えて、訪問者1人あたりの滞在時間を見ても、引き続き世界のどの国よりも長い時間を費やしていることが当社調べの視聴率に出ており、SNSやツイッター(ミニブログ)が普及した現時点でもその流れは続いています。」
と述べています。

■日本は引き続き世界上位のブログマーケット

 ブログ カテゴリーについての世界全体の分析結果によると、日本はブログの利用時間において全市場中首位であり、6月にブログ訪問者は平均で1時間以上 (62.6分) をブログの訪問に費やしていたことが分かりました。
 韓国が平均49.6分で2位、続いてポーランドが平均47.7分で3位でした。

 日本はブログ カテゴリーの浸透率(リーチ)についても上位の市場となり、6月には日本のインターネット人口の80.5%がブログを訪問しました。
 台湾が、そのインターネット人口の85.5%がブログを訪問して世界首位となり、以下ブラジル (85.2%)、韓国 (84.9%)、トルコ (81.9%) が上位にランクインしました。

■ブログカテゴリー利用の世界上位市場―訪問者1人当たりの平均訪問時間およびユニーク ビジターの浸透率
  2011年6月
調査対象は、家庭/職場からアクセス*する15歳以上の全オーディエンス/訪問者
出典:コムスコア・メディアメトリックス

平均訪問時間 訪問時間(分)
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 日本 62.6分
 韓国 49.6分
 ポーランド 47.7分
 インドネシア 33.1分
 ブラジル 32.5分
 ベトナム 30.3分
 スウェーデン 29.2分
 マレーシア 26.6分
 ポルトガル 24.8分
 台湾 24.1分
* インターネットカフェなどの公共のコンピューター、携帯電話やPDA 、タブレットPCからのアクセスを除く。

ブログ訪問者 訪問者1人当 ブログ浸透率 浸透率(%)
-----------------------------------------------------
 台湾 85.5%
 ブラジル 85.2%
 韓国 84.9%
 トルコ 81.9%
 日本 80.5%
 ペルー 77.3%
 ポルトガル 76.0%
 アルゼンチン 73.3%
 シンガポール 73.2%
 チリ 72.3%
* インターネットカフェなどの公共のコンピューター、携帯電話やPDA 、タブレットPCからのアクセスを除く。

■上位ブログサイトの大半は訪問者2桁増を記録

 6月には日本の15歳以上のインターネット ユーザーのうち5900万人以上が家庭や職場からブログ サイトを訪問し、前年に比べ7%増加しました。
 FC2ブログが4670万人の訪問者を獲得し、前年から16%伸ばして、ブログ カテゴリーにおけるトップの訪問先となりました。
 ライブドア ブログが3340万人の訪問者 (35%増) で2位、
 Ameblo.jp (アメーバブログ) が3220万人の訪問者 (14%増) で3位でした。
 そしてSeesaaブログ (訪問者2550万人) と
 Yahoo!ブログ (訪問者1620万人) が上位5位以内に入りました。

ブログカテゴリーのユニークビジター数上位サイト
2011年6月:調査対象は、家庭/職場からアクセス*する15歳以上の日本の全オーディエンス/訪問者
出典: コムスコア・メディアメトリックス

ユニークビジター総数:2010年6月 2011年6月時 増減(%)
------------------------------------------------------
1...FC2ブログ 46,733,000 : 16%
2...ライブドアブログ 33,427,000 : 35%
3...アメーバブログ 32,237,000 : 14%
4...Seesaaブログ 25,507,000 : 58%
5...Yahoo!ブログ 16,195,000 : 14%
6...ココログ 15,338,000 : 15%
7...はてなダイアリー 13,347,000 : 18%
8...Blogger 13,005,000 : 52%
9...gooブログ 12,818,000 : -2%
10..JUGEM 12,722,000 : 3%
11..エキサイトブログ 11,738,000 : 4%
12..楽天ブログ 10,494,000 : 10%
13..So-netブログ 9,557,000 : 18%
14..BIGLOBEウェブリブログ 7,640,000 : -
* インターネットカフェなどの公共のコンピューター、携帯電話やPDA 、タブレットPCからのアクセスを除く。

コムスコアについて

 コムスコア・ジャパン株式会社は、デジタル・ワールドの利用動向調査における分野で世界をリードす るグローバル・カンパニーである、米コムスコア (comScore, Inc. NASDAQ: SCOR) の日本法人として、携帯電話からPCまで世界中のデジタル・マーケティングの可視化情報をご提供しています。詳しい情報は www.comscore.com/jpnをご覧ください。
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 詳細は、コムスコア公式Twitterアカウント、 @comScoreJapan をご覧下さい。

 日本のブログ平均訪問時間は約60分、つまり1時間でトップ。
 韓国とポーランドが約50分ほど。
 あとは、約30分前後からそれ未満。
 これから分かることは、日本人と韓国人、そしてポーランド人というのは文章(すなわち活字)を読むのが好きだということのようである。

 これにはアメリカなどが入っていないが、ヨーロッパ先進国ではブログは過去のものになってSNSが主流になっているということのようである。



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サムスンはどうなるだろうか

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● サムスン




2011年08月24日15時13分 [ⓒ 中央日報日本語版]

アップル「iPhone5」は“ワールドフォン”…困惑する三星

 今年10月初めに発売予定の米アップル社の次世代スマートフォンiPhone5が、いわゆる「ワールドフォン」になるといううわさが業界に出回っている。
 スマートフォン市場でアップルと競い合っている三星(サムスン)には困惑の知らせだ。

 最近、電子製品情報サイト「Ubergizmo」などの業界消息筋によると、iPhone5は符号分割多重接続(CDMA)と移動通信(GSM)を同時に支援するデュアルモード通信チップを搭載し、世界中のどこでも使用できるように製作されるという。

 現在、米国のモバイル通信会社などではCDMA方式とGSM方式のうち1つを採用している。
 しかしうわさ通りアップルが2つの方式が使える技術を開発してiPhone5に搭載するとなると、業界に大きな波を引き起こすと見られる。
 iPhone5がワールドフォンとして販売されれば、各国が定めた通信網や周波数の制限を受けないため、世界中どこでも自動ローミングになる。
 出張や旅行中、わざわざローミング設定する不便さからも解放される。
 スマートフォンに搭載された各種機能を国に関係なく使えるというのはもちろんだ。

 アップルは、iPhone5で従来より一層アップグレードした新たな運営体制(OS)iOS5を披露する。
  文字メッセージや写真、動画、連絡先などを相手とやり取りしながらグループチャットができるモバイルメッセージサービス「アイメッセージ (iMessage)」と、親指だけでキーボードが押せるように2つに分離させた「スプリットキーボード(Split Keyboard)」機能などが搭 載される予定だ。

 アップルはiPhone5の発売を来年初めに予定していたが、最近グーグルがモトローラの携帯電話製造事業部門を買収したことから発売を早めたという。



朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/25 10:19:14
http://www.chosunonline.com/news/20110825000032

スマートフォン:サムスン「世界1位へ自信あり」
「新興市場攻略…タブレットPC売り上げ今年5倍に」

 世界第2位のスマートフォン(多機能携帯電話端末)メーカーであるサムスン電子は、成長余力が高い新興市場を攻略することで、
 アップルを抜きスマートフォン世界1位(売り上げ台数基準)に挑む
ことを発表した。
 また、新たに注目されているタブレットPC(タッチパネル式の表示・入力部を持つ携帯可能なパソコン)の今年の売り上げ台数を昨年比5倍以上に増やすことも決めた。
 スマートフォンとタブレットPCで世界1位のアップルに真っ向勝負を宣言したのだ。

 これは、サムスン電子の洪元杓(ホン・ウォンピョ)副社長(携帯電話部門)が24日、ソウル市瑞草区のサムスン電子ビルで行われた同グループ水曜社長団会議で述べたものだ。
 洪副社長は
「新興市場を中心に1台200ドル(約1万5000円)以下の『マス・スマートフォン市場』が本格的に形成されつつある。
成長潜在力が大きい新興市場を攻略することで、携帯電話世界1位に挑戦する」
と述べた。
マス・スマートフォンの割合を昨年の16%から2015年には51%へと急成長させることで、同市場を先行獲得しようというものだ。

 同グループの李仁用(イ・インヨン)コミュニケーションチーム副社長によると、出席者が
「いつアップルに追いつくことができるか」
と質問すると、洪副社長は
「『いつ』と時期を定めることはできないが、可能だ」
と強い自信を見せたという。
また、サムスンを追撃する潜在的なライバル企業としては、台湾のHTCと中国のZTEを挙げ、注目を集めている。

 このほか、洪副社長はコンテンツやサービスを強化するためメディア・ミュージック・リーダー(書籍)・ゲームの「コンテンツ4大ハブ」を構築、サムスン・クラウド・サービスを通じ顧客に提供することも発表した。


 こういう不要な大言壮語するというのは、サムスンがアップルとの接点を探りに出始めたということであろう。
 共存共栄の道を模索するためのアドバルーンと見ていいだろう。
 それにアップルがどう答えてくれるかである。
 

 おおー、ステーブ・ジョブスが辞任した。
 サムスンはこの機を逃してはならない。
 日頃の傲慢さをひたすら抑えて、アップルとの妥協点を探らないといけない。
 それ以外に残された道はない。
 これは神がサムスンに与えてくれた、最後になるかもしてない恵の手だ。


毎日.jp  2011年8月25日10時15分
http://www.asahi.com/business/update/0825/TKY201108250109.html

「残念だがその日が来た」ジョブズ氏アップルCEO退任


写真:アップルCEOを退任したジョブズ氏アップルCEOを退任したジョブズ氏

 米アップルは24日、病気療養中のスティーブ・ジョブズ氏(56)が最高経営責任者(CEO)を退任し、取締役会会長になったと発表した。
 事実上、経営の第一線を退くことになる。

 後任にはティム・クック最高執行責任者(COO、50)が就いた。
 ジョブズ氏は今年1月に療養に入り、日常業務はクック氏が担ってきた。
 ジョブズ氏は社員らに宛てた24日付の手紙で
「CEOとしての職務や期待に沿えなくなった場合、すぐに伝えると言ってきた。
残念ながらその日が来た」
と記した。

 ジョブズ氏はアップルコンピュータ(現アップル)を1976年に友人らと創業。
 いったんアップルを離れたあと97年に暫定CEO、2000年に正式なCEOとなった。

 パソコン「iMac(アイマック)」、携帯デジタルプレーヤー「iPod(アイポッド)」、携帯電話「iPhone(アイフォーン)」、タブレット端末「iPad(アイパッド)」などをヒットさせ、アップルは急成長。
 今年4~6月期は売上高、純利益が過去最高となり、今月には米石油大手エクソンモービルを抜いて、時価総額が米企業首位となった。

 ジョブズ氏は製品のデザインや使い勝手まで厳しくチェック。
 社内や利用者の間でカリスマ的な存在になっていた。
 CEO退任が伝えられた後、アップルの株価は24日の時間外取引で一時、同日終値比で7%近く下落した。



記事入力 : 2011/08/26 07:09:53

グーグルのモトローラ買収、韓国公取委も適法性審査

 韓国公正取引委員会の金東洙(キム・ドンス)委員長は26日、インターネット検索最大手のグーグルが米携帯電話端末大手のモトローラ・モビリティーをの買収を決定したことについて「(公取委による)審査対象になると判断される」と述べた。

 金委員長は同日、欧州商工会議所の昼食会で講演後、記者団に対し
 「(企業統合の)承認要請がなされていないため、現時点で公式な手続きは行われていないが、韓国経済にとって非常に重要な事案なので、基礎的な資料収集を行っている」
と説明した。

 グーグルは今月15日、モトローラ・モビリティーの買収を発表したが、公正取引法によると、外国企業間の合併・買収に関しても、韓国での売上高が200億ウォン(約14億2000万円)を超える場合、韓国公取委が企業統合を承認するか否か審査することになっている。

 金委員長は
 「基準に従い、厳格に受け止め、必要ならば積極的な国際協調を行いたい」
と指摘した。
 公取委は審査の結果、モトローラ買収に競争を制限する懸念がある場合、承認に条件を付けるか、承認しないこともあり得る。

 世界2位の鉄鉱石企業、BHPビリトンが昨年、同3位のリオ・ティントの敵対的買収を目指した際、韓国や欧州連合(EU)などの公取委が市場競争が阻害されるとの暫定的な判断を下したところ、BHPは買収を断念した。

 グーグルのモトローラ買収を韓国が承認しないということになったら、どうなるのだろうか。
 非常に興味のあるところだ。
 資源開発企業の買収は国家レベルの問題だが、ソフト会社がハード会社を買収しても国家レベルにはなるまい。
 あくまで商取引に過ぎない。
 ちょっと、アセリが先行していないだろうか。



ウォールストリートジャーナル 2011年 9月 10日 8:38 JST
http://jp.wsj.com/Business-Companies/Technology/node_304086

サムスン「ギャラクシー」の販売差し止めを確定=ドイツ裁判所

 【アムステルダム】ドイツの裁判所は9日、同国内における韓国サムスン電子のタブレット型携帯端末「ギャラクシー10.1」販売差し止めを確定、米アップルとサムスン電子との間で続く国際的な特許闘争でアップル側が再び勝ち点を上げた。

 デュッセルドルフ裁判所は、8月初めにアップルが勝ち取ったサムスン電子のギャラクシーに対する販売禁止仮処分を確定した。
 ギャラクシー、アップルの「iPad(アイパッド)」の対抗機種として最も有力視されている。
 ただし、サムスン電子はこれを不服として控訴している。
 ギャラクシーがiPadに似すぎているかどうかも今後の裁判で決まる。

 この特許闘争の中心は米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」と、アップルが「iPhone(アイフォーン)」ならびに「iPad(アイパッド)」に使っているOSとの間の争いだ。
 サムスン電子のタブレット型PCとスマートフォンではアンドロイドが使われている。
 今週初め、台湾のスマートフォン(多機能携帯電話)メーカー大手、宏達国際電子(HTC)は、グーグルから取得した特許を使い、アップルが無線通信技術と携帯電話のディスプレーに関する同社の米国特許を侵害しているとしてデラウェア裁判所で提訴した。

 サムスン電子の全体の売上高にタブレット型PCが占める比率はわずかであり、PCギャラクシーがドイツで販売禁止となっても、同社にとって大きな損失となるわけではない。
 アナリストの見積もりによれば、売上高で世界最大規模のハイテク企業である同社が今年上半期に出荷した タブレット型PCは約200万台で、同時期の携帯電話の出荷台数1億4000万台に比べるとごくわずかだ。
 それに対し、同時期におけるアップル「iPad」の出荷台数は1390万台に上る。

 だが、9日の判決はサムスン電子にとって欧州の混迷状態が続くことを意味する。
 オランダの裁判所は先に、サムスンのオランダ子会社に対し、スマートフォン「ギャラクシーS」、「ギャラクシーS2」、「ギャラクシーエース」の販売を欧州で禁じる判決を下した。
 これらの画面をスクロールする方法や画像を閲覧する方法がアップルの特許を侵害していると判断したものだ。
 禁止措置は10月13日に発効する。

 しかし、そのオランダの判決によると、親会社はオランダを除く欧州全域でこれら機種を販売できる。
 同じように、デュッセルドルフ裁判所が9日に下したタブレット型PCの販売に対する判決も、サムスン電子やドイツ以外の子会社の事業に影響するわけではない。
 ただ、同社のドイツ子会社は、ほぼ欧州全域でPCギャラクシーを販売できなくなる。

 国や子会社によって販売禁止の内容が異なるため、できるだけ多くの国で製品を販売し続けたいサムスンは物流に頭を悩ませることになりそうだ。

 サムスンは9日、書面による声明で、
 「今回の判決はドイツの消費者にとって選択肢を大幅に制限するもので、残念に思う」
とした上で、判決は
 「非常に包括的な意匠権に基づく差し止め命令であり、業界のデザインの革新と進歩を妨げる」
と述べた。

 また、同社は
 「ドイツの消費者が選択肢を取り戻せるよう、この判決については直ちに積極的に控訴する」
ことを明らかにした。
 さらに、ドイツとオランダの判決における食い違いについても言及している。

 ただ、係争中の訴訟問題が同社の欧州における携帯電話事業に与える影響は少なく、オランダの顧客に「ギャラクシー」スマートフォンを引き続き提供できるよう「必要な措置を講じる」と述べた。

 知的財産権を取り扱う英国の法律事務所、ラウスの弁護士、コリン・ファウラー氏は、
 「 販売差し止めをめぐる衝突は、アップルとサムスンだけでなく、他のタブレットメーカーや消費者にとっても重要だ。
 ギャラクシーがドイツ市場で売れないことを意味するからだ」
と指摘した。

 同氏はまた、
 「ただし、アップルのデザインが有効性を認められるかどうか、また、サムスンの製品がアップルの製品の模倣で知的財産権を侵害しているかどうかは、まだ何カ月も先までわからない」
とも述べている。

 関係筋によれば、サムスンは、これ以上の訴訟問題を避けるため、米マイクロソフトのウィンドウズ・ソフトウェアを使ってタブレットの製品ラインを拡大する準備をしている。
 現在、スマートフォンとタブレット型携帯端末のデザインと機能をめぐり、サムスンとアップルの間では9カ国で19件の訴訟が進行中だ。

 アップルは文書による声明で、
 「サムスンの最新製品が、そのハードウェアの形からユーザーインターフェース、さらにはパッケージまでiPhoneやiPadに酷似していることは偶然ではない。
 このようなあからさまな模倣は許されるべきでなく、アイデアが盗まれた場合には知的財産権を守る必要がある」
と述べている。

記者: Archibald Preuschat and Martin Rapp








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ムーディーズが日本国債格下げ

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朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/25 09:03:17
http://www.chosunonline.com/news/20110825000021

ムーディーズが日本国債格下げ、影響は限定的

 格付け会社大手のムーディーズ・インベスターズ・サービスは23日、日本国債の格付けを上から3番目の「Aa2」から、1段階下の「Aa3」へ引き下げたと発表した。
 同社が日本国債を格下げするのは9年3カ月ぶりとなる。
 米国債に続いて格下げされた格好で、格付けはサウジアラビア、台湾、チリと同水準となった。

 しかし、米国債の格下げとは異なり、日本国債の格下げは世界の金融市場にとりわけ大きな影響を与えなかった。
 24日の円相場はむしろ円高に触れ、前日比16銭の円高ドル安となる1ドル=76円64銭を付けた。
 東京株式市場も前場は一時上昇し、大引けは1.1%安だった。

 ソウル株式市場では、韓国総合株価指数(KOSPI)が1.2%下落した。
 米国債の格下げ時に各国の株価が3-5%下落したのとは対照的だ。

 専門家は、日本国債の大半を自国民が保有していることを理由に挙げる。
 日本の財務省によると、日本国債のうち、
自国民による保有率は昨年末現在で93.5%に達し、
ドイツ(46.2%)
米国(52.3%)フランス(65.3%)など他の先進国に比べはるかに高い。
 そのため、いくら格付けされても、直ちに世界的に投げ売りの対象となる可能性は低いというわけだ。

 韓国銀行(中央銀行)によると、日本の家庭で金融資産に占める現金の割合は55.2%で、米国の4倍に達する。
 多額の余裕資金が国内債券の購入に活用され、日本の政府や企業は、日本国内での起債だけで資金調達が可能だ。

 ナショナル・オーストラリア・バンク(NAB)のチーフエコノミスト、ロブ・ヘンダーソン氏は
「国債の大半を日本国民が保有しているため、実際に政府債務により危機に陥る可能性は低い」
と指摘した。

 日本国債の格下げが既に織り込み済みだったことも、ショックが少なかった理由の一つだ。
 今年1月にはスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が日本国債の格付けを「AA」から「AAマイナス」へ1段階引き下げており、ムーディーズも5月末の段階で格下げを予告していた。
 S&Pによる格下げ時にも世界の金融市場は動揺しなかった。
 その上、
日本国債は1998年に最高格付けの「Aaa」から転落して以降、今回までに5回の格下げ、3回の格上げを繰り返し
ており、70年ぶりの格下げとなった米国債に比べ、ショックは小さかった。

 さらに、日本経済特有の安全性も一因とされる。
 世界的な製造業の競争力を背景に巨額の純対外債権を保有しており、国家デフォルト(債務不履行)に陥る可能性は低いからだ。
 国際通貨基金(IMF)によると、昨年末の日本の対外純債権は3兆ドルで、中国(2兆5400億ドル)を上回り世界首位に立っている。
 また、日本の外貨準備高も6月末現在で1兆1000億ドルに達し、中国(3兆2000億ドル)に次ぐ2位となっている。


 こういう数字をみるといかに中国がお金持ちかがわかりますね。
 日本の3倍もの外貨を保持している。
 すごい、の一言ですね。



朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/24 08:48:54
http://www.chosunonline.com/news/20110824000021

韓国の対外債務、4000億ドルに迫る


 韓国銀行(中央銀行)は23日、6月末現在の対外債務が3980億ドルとなり、3月末に比べ154億ドル増えたと発表した。
 対外債務は国内総生産(GDP)の40%に相当する4000億ドルの大台に迫った格好だ。

 第1四半期(1‐3月)に対外債務が226億ドル増加したのに比べれば、増加幅は縮小した。
 韓国の対外債務は2007年末に3334億ドルとなり、3000億ドル台に乗せた後、3年半で1000億ドル増えたことになる。

 6月末の長期対外債務が3月末に比べ141億ドル増の2482億ドル、短期対外債務は13億ドル増の1497億ドルだった。
 いずれも外国人が韓国国債の保有を増やした結果だった。

 短期対外債務の増加幅は、第1四半期(1‐3月)の135億ドルの10分の1にとどまった。
 これは最近、金融監督当局が外国為替健全性負担金、キムチ債(海外で発行するウォン建て債券)規制などで短期対外債務の削減に取り組んだためとみられる。
 これにより、6月末の対外債務に占める短期債務の割合は37.6%となり、3月末に比べ1.2ポイント低下した。
 外貨準備高に占める短期対外債務の割合も49.2%となり、3月末より1.2ポイント低下した。
 韓銀は
「総額は増えたが、増加幅が鈍化し、短期対外債務の割合も低下したため、対外債務の構造は質的な面で改善したと言える」
と説明した。


 韓国経済は昨年がピークでそれから徐々に下降線に入っている。
 なんとか韓国を支えているものは中国だが、これからどうなっていくのか不安が多い。
 サムスンにみられるように、これからの韓国は大変である。
 ドロ沼に片足を突っ込んでいるようなカッコウである。
 一本足で支えきれるか、正念場が近いようだ。
 サムスンのようにガムシャラにいくのも考えものだが。
 HPのように、果敢に不良部門を切り離さないと、総潰れになる可能性もある。


ロイター 2011年 08月 29日 11:35 JS

新興国はドル資産投資以外の道を探るべき=コーネル大教授

 [ジャクソンホール(米ワイオミング州) 27日 ロイター] 著名エコノミストである米コーネル大学のエスワル・プラサド教授は、各国中央銀行関係者らが集まって当地で開催された経済シンポジウムにリポートの中で、新興国は世界的な危機から身を守るため、米国債購入以外の方法を見つけ出すべきだ、との考えを示した。 

 同氏は、米国や他の先進国の債券は流動性が高いかもしれないが安全からはほど遠いと指摘。
 新興国は個別に米国債を買い集めるよりも、共同の資金プールを創設して危機の際にそこから資金を引き出せる仕組みを作る方が望ましい、と提案している。

 また、米国は公的債務が急拡大している一方、成長見通しも低いため、ドル相場は長期的に他通貨に対して下落が続く見込みで、新興国の海外投資の価値が損なわれるリスクがあると予想した。 

 さらに、債務上限引き上げをめぐる問題で米国債がデフォルト(債務不履行)の瀬戸際に追い込まれたことでも分かるように、リスクは長期的なものばかりでないと指摘。
 「ユーロ圏における最近のイベントが示すように、国内外の債券投資家は高水準の債務を抱えた国に対して直ちに背を向ける可能性があるため、各国は財政引き締めを検討する余裕がほとんどなくなり、危機が促進されるリスクがある」
と述べた。 

 そのうえで「米国は大規模で、世界の金融における特別で中心的な役割を果たしているが、債券投資家の忍耐には限界がある」と語った。

 どこもかしこも危機だらけ
 中国元はどうだろう。
 これがいちばん危ないかも。
 最後はやはり石油と金だろうか。



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2011年8月24日水曜日

「韓国は先進産業国、現実を見よ」


● カリフォルニア大学サンディエゴ校のステファン・ハガード教授が23日、韓国政治世界学術大会で「韓国の政治経済学:クオ・バディス?」と題して基調演説を行った。/写真=韓国政治学会提供



朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/24 14:54:28
http://www.chosunonline.com/news/20110824000055

韓国は先進産業国、政治経済学者は現実を見よ

国際比較政治の大家、ステファン・ハガード教授が韓国政治世界学術大会で苦言

 「韓国について研究する政治経済学者は、依然として過去志向的な論争から抜け出せずにいる。
 韓国の現実は、開発途上国というよりは先進国に近いが、学界は経済発展に追い付いていない」

 韓国の現実と理論の現在地を観察してきた海外の大家の診断は、厳しいものだった。
 「韓国の政治経済学:クオ・バディス(どこへ行く、の意)」
という鋭利なタイトルを掲げ、仁川大学大講堂で講演を行った、
 カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)のステファン・ハガード教授。
 23日に開幕した2011年韓国政治世界学術大会での基調演説だった。
 これは、韓国政治学会(会長:朴賛郁〈パク・チャンウク〉ソウル大学教授)が隔年で開催している大会で、今年のテーマは
「世界の中の韓国政治:理論と実際」。
25日までの日程で、23カ国から約390人の学者が参加、250本の論文を発表し討論を行う。

 学界の「現実不感症」を批判するハガード教授の演説は、韓国内外の学者たちを刺激するには十分だった。
 ハガード教授は、韓国に対する自身の初期の研究テーマが、韓国をはじめとする東アジア諸国の権威主義体制と高度成長の関係だったと紹介した。

 この日も、政治と経済成長の相関関係をめぐって学界で交わされた議論を整理した後、ハガード教授は次々と苦言を呈した。
 「(韓国の政治経済研究を)振り返って驚くべきことは、政治学分野が1960-70年代の高度成長ばかりに関心を注ぎ、そこから抜け出すのが余りにも遅かったということ」
 「80 年代、さらには90年代になっても、韓国に関する政治経済学の文献は、依然として20年前の発展について説明しようとしている」
 「97-98年の金融危機で新たな関心が生まれたが、論争の大部分は、依然として過去を向いている」。
 さらに批判は続いた。

 ハガード教授は、学界が現実を見落としていると指摘した。
 「韓国は、実際にはもはや開発途上国ではなく、先進産業国になった
 韓国の政治経済学は、この事実を見抜くのにも遅れを取り、停滞状態に陥っている」

 ハガード教授は、韓国政治経済学の新たな道も提示した。
 「これから最も重要な政治的・分析的論点となるテーマは、今の韓国がどのような種類の市場経済であって、今後どのような形の市場経済になるのかということ」。
 続いて
 「たとえ権威主義の類型であっても、韓国が一種の調整された市場経済から(抜け出し)、より市場中心の経済へと向かっていることを示す強力な証拠がある」
と述べ、
①.貿易投資での開放性の増大、
②.金融部門の民営化と規制緩和、
③.より柔軟な労働市場の創出
などを例として挙げた。

 しかしその一方で、
 「こうしたモデルの単純拡張だけでは、持続的作動の可能性は低い。
 古い秩序の遺産として、財閥がいまだ経済面で支配的地位を占め、コーポレートガバナンス(企業統治)の改善から金融・産業資本の分離の維持などに至るまで、幅広い政策に影響力を行使している」
と指摘した。

 続いて、新たな政治経済学について
 「(かつての)成長や金融危機にとらわれず、今の韓国の政治経済をユニークな先進産業国家の均衡体系として理解しようとする試み」
と定義し、
 「今の韓国は、ほかの中間所得国家と比較するよりも、アングロ・アメリカやスカンジナビア、ヨーロッパ大陸の資本主義諸国と比較して類似している点や差異を探る方がよい」
と語った。

 ハガード教授は、福祉問題も興味深いテーマになると語った。
 「民主化は、福祉の恩恵を大きく育てた。
 その結果、韓国の健康保険システムは米国よりはるかに裾野が広がったが、同時に大企業労働者の二元主義や非正規職の急増などは、今後の課題となるだろう」

 韓国政治学会の朴賛郁会長は
 「韓国の学界は、今や変貌した国家のあり方にふさわしい的確な研究を行い、世界の学界にも寄与しようという趣旨からハガード教授に基調演説を依頼したが、極めて新鮮な指摘だという評価が多かった」
と語った。
 康元沢(カン・ウォンテク)ソウル大学教授も
 「韓国国内のみならず世界の政治経済の現実が、従来のパラダイム(規範となる物の見方)には適合しない時代になったという観点から、適切な問題提起に思えた。
 ただ、韓国の学界も、過去に埋没しているというよりは、過去とは異なる現実に対する一種の重層的な悩みに直面している」
と語った。

■ステファン・ハガード教授
 東アジアの経済成長と権威主義政治の相関関係をめぐる比較研究、および北朝鮮研究で名高い。
 世界銀行、経済協力開発機構(OECD)などの国際機関で諮問委員を歴任。
 著書として『アジア金融危機の政治経済学』(2000年)を出版し、共著には『北朝鮮 飢餓の政治経済学』(07年)、『変形の証人:脱北者の北朝鮮通察』(11年)などがある。





朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/25 12:41:37
http://www.chosunonline.com/news/20110825000050

海外工場建設から現地企業買収へ、
韓国企業の戦略変化


 韓国流通業界のライバル、ロッテとイーマートは、中国の量販店市場に進出するに当たって、正反対の戦略を取った。
 イーマートは用地を買収し、店舗を新たに建設して、商圏を開拓した。
 これに対し、ロッテはマクロ、時代零售(タイムズ)など現地業者の合併・買収(M&A)により、短期間での中国市場拡大を狙った。

 両社の異なる戦略は正反対の結果を生んだ。
 イーマートは中国に 27店舗を展開しているが、毎年赤字が膨らみ、撤収やてこ入れが必要な状況に陥っている。
 一方、イーマートより10年遅い2007年に進出したロッテは、既に82店舗に拡大し、中国市場に定着した。ロッテの現地M&A戦略が奏功した格好だ。

■海外でのM&A急増

 最近、ロッテのようにM&Aを利用して海外市場に進出する韓国企業が増えている。
 一挙に現地の人材、技術などを手中に収める「ブラウンフィールド投資」が新たな海外進出戦略として注目を集めているのだ。
 これまでは海外に工場を建設し、現地法人を設立する「グリーンフィールド投資」が主流だった。
 その背景には、韓国式のシステムを欧米、南米などの海外事業所に持ち込みやすいという点が大きかった。

 公正取引委員会によると、韓国企業による海外でのM&Aの届け出件数は、昨年が17件で、2008年、09年の各9件を上回った。
 また、 M&Aの規模は昨年が1兆9000億ウォン(約1350億円)に達し、08年の1039億ウォン(約74億円)、09年の3006億ウォン(約 214億円)に比べ急激に伸びた。

 この数字は売上高や資産が2000億ウォン(約142億円)以上の韓国企業によるM&Aを集計したもので、それを下回る企業によるM&Aや単純な出資を加えると、実際の投資規模ははるかに多いと推定される。

 今年1‐8月の海外でのM&A規模は、前年同期を既に超えた。
 金融大手の未来アセットと衣料ブランドのフィラコリアによるコンソーシアムが6月、有名ゴルフ用品メーカーのアクシネットを12億3000万ドル(約940億円)で買収したのに続き、鉄鋼大手ポスコが7月に東南アジア最大のステンレスメーカーとして知られるタイのタイノックスを5000億ウォン(約356億円)で買収。
 さらに、衣料大手のイーランドが7月、イタリアのかばんブランド、マンダリナダックを700億ウォン(約50億円)で、化粧品のアモーレパシフィックが今月、香水ブランドのアニック・グタールを300億ウォン(約 21億円)でそれぞれ買収した。

時間を買うM&A

 ブラウンフィールド方式の投資が増えているのは、金融危機以降、欧米で売りに出される有力企業が増えているためだ。
 その上、昨年末現在で韓国の15大企業グループが保有する手持ち現金が56兆9000億ウォン(約 4兆円)に達するなど、潤沢な資金が下支えしている点も大きい。

 ボストン・コンサルティング・グループのイ・ビョンナム・ソウル事務所長は
 「ブラウンフィールド投資は、M&Aで市場と技術を短期間で確保できるため、結局時間を買うに等しい。
 多くの企業が10年以内に数倍に成長するといった目標を定め、M&Aに積極的に取り組んでいる」
と述べた。

 サムスン電子は最近、グーグルのモトローラ買収などIT産業の激動期を乗り切るため、ソフトウエア業者やヘルスケア業者のM&Aを目指している。
 これまではオランダの次世代ディスプレー研究企業、リクアビスタ(今年1月)、ポーランドのアミカ家電工場(09年12月)などを買収した例を除き、グリーンフィールド投資が中心だったため、劇的な変化と言える。

 ハンファ、暁星、ポスコなども海外でのM&Aに積極的だ。
 ハンファは昨年9月、中国のソーラーファン・パワー・ホールディングス(江蘇林洋新能源)、同年10月には米太陽光技術業者の1366テク、今年1月には炭素ナノ素材分野の米ベンチャー企業、XGサイエンスの株式などの M&Aを、数カ月に1件のペースで進めた。
 暁星も最近、エアバッグ世界首位の独グローバル・セーフティー・テキスタイルズ(GST)を買収し、タイヤコードに続き、世界首位の座を手にした。

 だが、一方では急増する海外でのM&Aを懸念する声も存在する。
 韓国企業は社員に忠誠を求め、一糸乱れぬ垂直的な文化をつくるのが特徴だ。
 そうした企業文化はM&A対象企業からの人材流出を招きかねない。

 産業研究院成長動力産業研究センターのチャン・ユンジョン博士は「現在は海外のM&Aとトレンドと見なし(多くの企業が)参入しているが、組織文化の違いがM&A後の問題として浮上する可能性がある。
 合弁や共同開発など戦略提携を通じ、中長期的に合併・買収を検討するのが安全だ」と提言した。


 非常に危険が伴うように思う。
 以前、中国の企業が韓国双竜自動車を買ったが、ついには出ていかざるを得なかった。
 その逆のことが起こりうる可能性が大きい。
 企業風土が違うというのは根本的なことだ。
 ノウハウを培うためには時間がかかる。
 ただ、目先の欲で、隣がやったからウチも、というわけなはゆかない。
 焦りたい気持ちはわかるが、いまは静観の時だ。
 足元がぐらついているのが、いまの韓国だ。
 まずは、足元だ。
 それを固めないことには無理だと思うが。
 地道にやっていくべきだと思う。





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大韓民国は「怒りの共和国」でもある

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2011年08月23日16時31分  [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/069/143069.html?servcode=100&sectcode=120

【コラム】 怒りの調節法を研究する時が来た

 民主共和国である大韓民国は「怒りの共和国」でもある。

①.相手をさげすむ政治家の放言、
②.相次ぐ集会やデモ、
③.溢れる悪質な書き込み、
④.世界最高水準の自殺率
がその証拠だ。

韓国社会がこんなにも怒りのエネルギーで溢れるのは、それだけ無視されたり不当な待遇を受けたりしていると考える個人や集団が多いという証だ。

怒りは家庭内暴力の背後にも潜む。
 キム・ソルビさんの話がそうだ。
 夫婦げんかの最中、自分の怒りを抑えられなかった父親は家に放火し、KAIST(韓国科学技術院)に通う息子、妻、そして自分の命まで奪ってしまった。
 いきなり家族全員を失い、火傷まで負った娘のソルビさんは病院で治療を受けている。

個人の怒りが集団化され生じる政治的な怒りは、時折その目的を達成することもある。
 行政都市移転の白紙化に反発した忠清道(チュンチョンド)の住民の怒りがその例だ。
 大統領はマニフェスト(選挙公約)を守れないことに対して国民に謝罪までしたが、彼らの怒りは変わらなかった。
 政府と与党は集団の怒りを解消しない限り政治運営が不可能だと判断し、原案に戻るしかなかった。
 また、怒りは世界史も動かせる。
 レーニンはプロレタリアートの怒りを利用し10月革命を成功させ、毛沢東は農民の怒りを引き出して中国共産党を勝利へ導いた。

ここで私たちが看過できないのは、怒りは怒りを生み出すという事実だ。
 政治的な怒りのウイルスは政治的領域のみにとどまるものではなく、社会全体に拡散し家庭にまで浸透する。
 そのため集団デモ、家庭内暴力、自殺の急増は互いに深く関連している。

これから私たちは怒りの原因や結果、そして調節法を綿密に研究すべきだ。
 リストラに関しては該当する会社に、独島においては日本政治に思い切り怒ればよい。
 しかし、
 計算は徹底かつ冷静でなければならない。

 国の生存も怒りの調節にかかっているからだ。

 すごい。 
 国の生存が怒りの調節にかかっているという。
 言葉がない。



2011年10月12日15時59分  [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/564/144564.html?servcode=100&sectcode=120

【コラム】怒りをこらえる中国人、怒る韓国人

韓国で6年間暮らし、いま中国生活2年目の私に、人々は北京とソウルでは何が違うかと尋ねる。
 韓国人と中国人はともに自国に対する自負心が強く、未来に対して前向きだ。
 両国国民とも教育水準が高く、喜んで家族や友人の世話をしようとする。
  にもかかわらず両国の文化的な違いはある。 中国人は環境が悪くても怒りを抑えながら平静を維持するのに慣れている。
 他人とも調和しようとする。
 一方、韓国人は熱心に働き、熱情的に生き、忠誠心が高く、信頼もできる。

こういうところは良い側面だ。
 しかし私のような外国人の間で、両国国民の弱点と評価する部分もある。
 次のようなことだ。

まず中国人は冷たく、意思疎通が難しく、すべてにう回的で、情実主義に染まり、皮相的で、抜け目がなく、独立的でないという点だ。
 一方、韓国人はあまりにも強圧的で、論争的で、多血質で、忍耐力が不足し、傲慢で、競争過剰という話が出てくる。
 こうした主張はもちろん韓国人と中国人の本性を十分に反映したものではないだろう。
 しかしこうした主張があるのは事実だ。

もう少し詳しく見てみよう。
  ほとんどの中国人は感情調節をよくする。
 中国人は、怒ることは体面を汚すことであり、自分を統制できないという意味としてとらえる。
 どれほどのストレスがあっても、私は怒りをあらわにする中国人の同僚をほとんど見たことがない。
 中国人が平和的ということではない。
 時々、中国人は怒る代わりにそれをう回するためマインドゲームをする方向を選択する。
 中国人が誰かを無視するように見える時、実際それは必ずしも相手を無視しているわけでない場合が多い。

中国人は明るい心を持つために冗談とゴシップを頻繁に使う。
 それがあまりにもひどくて仕事の妨げになるほどだ。
 中国人は熱心に働かない、怠けていると外国人が不平を言うのはそのためだろう。

中国の職場は意欲があったり率直な人を包容するような雰囲気ではない。
 このため最初は意欲的に働いても、すぐに現実と妥協することになる。
 中国の管理者は「だめだ」という言葉をよく使う。
 また部下に対して、リスクや責任が伴うことを避けて静かに過ごすよう要求する。
 特に国営企業にはこうした雰囲気が広まっている。
 「中国のメガトレンド」という本でジョン・ネイスビッツが指摘した通りだ。
 このような環境の中では、最善の方法は何かと考えて改善するよりも、じっとしていることだ。
 その代わり、もう少し便利になるために友人をつくり、後ほどよりよい地位を得られるようにネットワーキングも形成する。

韓国文化はどうか。
 韓国人が熱心に働くのは称賛に値する。
 しかし絶えずよくなろうとするため、不必要な葛藤や心理的な緊張関係を招くこともある。
 その結果が高い自殺率と公共場所での憤怒表出として表れる。
  ソウルで暮らす場合、絶対に飽きることはない。
 私も今まで生きてきて、酒を思う存分飲む集まりを持ったのはほとんど韓国の友達だった。
 韓国人はある約束をすれば、どんなことがあってもそれを守ろうとする。
 もしあなたが韓国人と友人になれば、彼は最後まであなたを守ってくれるだろう。
  韓国の職場環境はストレスが多いが、野望を持つ人には良い訓練場所になるはずだ。
 私も韓国で6年間暮らしたため、どんな困難でも克服できそうな気がする。

私は個人の時間だけは静かに過ごしたい。
  したがってどの国でもっと住みたいかと尋ねられれば「中国」と答える。
  しかしもし韓国の友人から酒の席に招待されれば、喜んで応じる考えだ。

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トム・マックリガー=北京でフリーランサーとして活動する米国人。
 中国ラジオインターナショナル(CRI)のエディターを務めた。
 韓国でも6年間ほど英字紙のコラムニストとして過ごした。


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2011年8月23日火曜日

「日本とアメリカの面白い違い」一覧表

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● 日本とアメリカの面白い違い



ロケットニュース24 2011年8月23日
http://rocketnews24.com/2011/08/23/123915/

「日本とアメリカの面白い違い」一覧表 / 日本女性体重53kg アメリカ女性体重74kg

 日本とアメリカの違いは何だろうか? 
 民族、経済状況、文化が違うなど多くの人が大まかな違いは認識できているだろうが、それらが具体的にどう違っているのかを知っている人はそれほどいない。

 ということで今回、海外の日本語学習ブログ「Fun@Speekit」が可愛いイラストと共に、日本とアメリカの違いを分かりやすく数字で表してくれた。
 このアメリカとの比較によって、今まで知らなかった新しい日本にも気付くことができ、非常に興味深い内容となっている。

 それでは、ひとつひとつの数字の意味を考えながら、日本とアメリカの違いを見ていこう。
 
【体の違い】
男性編
平均身長…(日本)172cm:(アメリカ)178cm
平均体重…(日本)64kg:(アメリカ)87kg
平均寿命…(日本)78歳:(アメリカ)76歳

女性編
平均身長…(日本) 158cm:(アメリカ)163 cm
平均体重…(日本) 53kg:(アメリカ)74kg
平均寿命…(日本) 86歳:(アメリカ)81歳

【平均年収】
(日本)217万6000円:(アメリカ)252万

【年間の平均医療費】
(日本)18万5700円:(アメリカ)49万3800円

【年間の平均アルコール消費量】
(日本)8リットル:(アメリカ)9.4リットル

【年間の平均ソフトドリンク消費量】
(日本)22リットル:(アメリカ)216リットル

【一日の平均テレビ視聴時間】
(日本)3.6時間:(アメリカ)8.2時間

【知能指数(IQ)】
(日本)105:(アメリカ)98

【性的違い】
年間のセックスの回数…(日本)36回:(アメリカ)124回
平均の子どもの数…(日本)1.4人 :(アメリカ)2.1人
平均のバストのサイズ…(日本)B:(アメリカ)E

【家事の分担の割合】
(日本)女:83% 男:17%:(アメリカ)女:58% 男:42%

【年間一人当たりのエネルギー消費量】
(日本)50メガワット時:(アメリカ)97メガワット時
 
 いかがだっただろうか? 
 新しい発見はあっただろうか? 
 ちなみに記者は、アメリカのソフトドリンクの消費量とテレビ視聴時間の多さに驚かされた。
 そして、日本よりアメリカの新発見が多かったことに、さらに驚いたのであった。

(文=田代大一朗)

参照元:Fun@Speekit(英文)


▼こちらが上記の違いを分かりやすく表したイラスト

























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徹底節電で大停電の危機を克服

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● 朝鮮日報より


朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/23 14:59:54

日本、徹底節電で大停電の危機を克服
15%節電、韓国も実行すれば5兆ウォン節約

 今月18日午後、東京の最高気温は37.2度まで上昇した。
 猛暑になるとエアコンなどの冷房の需要が増え、電力消費も急増する。
 しかしこの日、東京電力の電力最大使用量は昨年よりも10%低かった。
 電力供給の安定を示す「供給予備率」も10%を超えた。
 今年3月の東日本大震災後、大停電の恐怖に直面した日本で、真夏の蒸し暑い季節にも電力が余るという不思議な現象が起きている。
 政府が電力不足対策として、電力使用量の15%節減を目標に大々的なエネルギー政策を展開し、企業や家庭が積極的に賛同したおかげだ。
 電気を湯水のごとく使い、夏が来るたびに深刻な電力不足に陥る韓国とは対照的だ。

日本では38年ぶりに電力使用制限令

 大震災と原発事故に見舞われた日本は「計画停電」を行わなくてはならないほど深刻な電力難に直面した。
 問題は電力需要がピークの夏だった。
 稼働可能な全ての発電所の電力を合わせても、7‐8月の東京電力の供給能力は5620万キロワットにとどまるだろうと、日本政府は推定していた。
 一方、昨年夏の最大電力需要は6000万キロワット。
 電力消費が昨年と同程度になれば7%近くの供給不足に陥る計算で、大停電の恐怖が現実になりかねない状況だった。

 状況が深刻化する中、日本政府は今年7月1日から、東京電力管内と、大震災で直接的な被害を受けた東北電力管内に「電力使用制限令」を発動した。
 これは、過去の第1次オイルショック以降、38年ぶりのことだ。
 大企業など多くの電力を使用する1万5000カ所では、電力使用の15%削減が義務付けられた。
 大型施設の室内温度は28度以上に設定され、エレベーターの使用も半分にした。
 日産自動車、富士重工業、ホンダなど主要製造業では、木・金曜日は休み、土・日曜日に勤務するという変則勤務制を実施した。
 「電気を食べるお化け」ともいわれる自動販売機520万台も、25%の節電に協力した。

 一般家庭も15%の節電に乗り出した。
 「千葉市役所が市役所の外壁にツタを植え、室内温度を低く抑えた」
というニュースに、東京の住宅街でも多くの家がベランダにつる性の植物を植えた。
 エアコンを消して扇風機を回す(50%の節電)、窓に日よけを設置(10%削減)など政府が作成したエネルギー節約マニュアルを積極的に実行した。

 節電の努力のおかげで、東京は8月に入ってから3日間を除いて最高気温が30度を超える猛暑が続いたにもかかわらず、電力供給予備率が10%以下となった日は1日もなかった。
 また、8月に入って22日までの間に、15%の電力削減目標を達成した日も12日に上った。

 日本では電力使用量が大幅に減少し、不便なことも増えたが、都市の風景自体は変わっていない。
 日本の自動車生産が大震災以前の水準に回復するなど、産業生産も正常化している。
 また、デパートや商店はもちろん、電車も平常運行を行っている。

■「電力使用量15%削減すれば5兆6000億ウォンの節約に」

 今年の夏は集中豪雨などによる気温低下があったため、、韓国の電力状況は多少ましな状況だ。
 しかし、毎年夏には冷房の需要、冬には暖房の需要により電力不足に直面し、電力供給量を増やしている。
 しかし、無制限に供給を増やすのではなく、日本のように企業や家庭がエネルギー削減に取り組み、電気の過消費現象を解消すべきだという指摘も多い。
 2009年の時点で、韓国の国民1人当たりの電力消費量は8092キロワットと、日本(6975キロワット)を上回っている。

 エネルギー経済研究院のイ・クンデ電力政策研究室長は
 「韓国の年間電力消費額は37兆4000億ウォン(約2兆6500億円)に達する。
 韓国が日本のように15%程度電力使用量を削減すれば、1年で5兆6000億ウォン(約3970億円の費用を減らすことができる」
と話した。
 これは、所得や財産が少ない韓国の65歳以上の高齢者387万人に基礎老齢年金(2兆8000億ウォン=約1980億円を支払い、庶民家庭の乳幼児92万人に保育費全額(1兆9000億ウォン=約1350億円)を支給しても、1兆ウォン(約709億円)近く残る金額だ。


朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/23 15:03:26

「エアコン客引き」 過度な電力浪費


 22日午後、ソウル市内の江南大路。道の両側に並ぶ建物の1階の店が、出入り口を開けたまま冷たいエアコンの風を放出していた、店の前を通る人たちがエアコンの風につられて、店の中に入っていく姿があちらこちらで目に付いた。

 ある衣料品店に入ったイ・ヒョンジュンさん(25)は
 「暑い中歩いていたら涼しい風を感じたので、自然に『ちょっと入ってみよう』という気持ちになった」と話した。
 近隣の衣料品店で服を買ったキム・ジンヒさん(22)も「特に買うつもりはなかったのに、冷たい風に誘われて入り、服まで買ってしまった」
と話した。

 この日、地下鉄2号線の江南駅と9号線の新ノンヒョン駅の間を走る江南大路沿いのビルの1階では、49店のうち37店が、エアコンをつけた状態でドアを開けて営業していた。
 半数の店は開け放った出入り口に「エアカーテン(出入り口に空気の層を作り、店内の冷気と外部の熱気を遮断する装置)」を設置していないか、あるいは設置していても稼働させていなかった。
 江南駅付近にある化粧品店の従業員(44)は
 「エアコンをつけてドアを開けておけば電力消費量は大きいが、そうするよう指示を受けているため仕方ない」
と話した。

 ここだけではなく、地下鉄4号線の明洞駅一帯や2号線の新村駅一帯など、店舗が密集する他の地域でも、エアコンをつけたままドアを開けて営業している店が多く見られた。
 このような道路沿いの店の「エアコン客引き行為」に対して、過度な電力浪費だという指摘が出ている。

 建国大学建築専門大学院のチョ・チャンヒョン教授は「施設や面積によって異なるが、ドアを開けたままエアコンをつけておくと、少なくとも10%、最大で50%以上、エネルギー使用量が増加する」と話した。
 出入り口を開けたまま営業している店は、売り場内部を涼しくするためにエアコンの温度設定を最大限に低く設定するため、電力消費量はさらに大きくなる。

 このように、電気使用量が大きいエアコンを1日中つけたまま営業できる理由は、一般家庭用の電気料金にだけ累進制が適用され、店舗や工場などで使用する電気には累進制が適用されていないためだ。
 例えば、小規模アパート(90平方メートル、日本のマンションに相当)で使用するエアコン(消費電力3000ワット)2台を1日12時間ずつ稼働させると、一般家庭では1カ月の電気料金がおよそ120万ウォン(約8万5000円)に達するが、店舗の場合は22万ウォン(約1万5600円)で済む。

 その上、現行法では「エアコン客引き行為」を規制するのは難しい。
 エネルギー利用規制関連法である「エネルギー利用合理化法」は、デパート、大型ビルなど全国478カ所の大型施設だけを対象としているためだ。

 知識経済部のエネルギー節約協力課では
 「エネルギー規制に対して、大規模施設からも営業妨害だという陳情が出ている。
 小規模店舗まで規制するのは難しい状況だ」
と話している。
エネルギー管理公団側は
 「現時点では、キャンペーンなどを通じて自発的な協力を期待するしかない」
とコメントした。

 電力が豊にあるならそれはそれでいい。
 日本は大震災直後の非常事態である。
 我慢すべきところはガマンしないといけないだろう。
 節電してナンボ浮くといった話ではない。
 今日本は、国をあげて耐えねばならぬ時代に入ってきている。
 それをやり通すことが求められており、それをやっているということであろう。
 勝手なわがままがゆるされる時ではないということだ。


NHKニュース 2011年8月30日 4時3分

電力使用制限 緩和へ最終調整

 政府は、東京電力と東北電力の管内で法律に基づいて実施している電力の使用制限について、猛暑のピークは過ぎたとして、当初の予定を前倒し、このうち東京電力の管内では来月9日で解除する方向で最終的な調整を進めていることが分かりました。
 東日本大震災による電力不足に対応するため、政府は、東京電力と東北電力の管内で先月1日から大口の利用者に対し、法律に基づいて15%の節電を求める使用制限を実施しています。
 この使用制限は、東京電力の管内では来月22日まで、東北電力の管内では来月9日まで実施されることになっています。
 これについて政府は、猛暑のピークは過ぎ、電力需給が危機的な状況に陥る可能性は低くなったとして、制限を緩和する方向で最終調整しています。
 具体的には、東北と関東の大震災と新潟・福島豪雨の被災地での大口利用者に対する使用制限は来月2日で終了し、これ以外の東京電力管内での使用制限は当初の予定を2週間前倒しして来月9日までで終了する方向です。
 一方、被災地を除いた東北電力管内では、予定どおり来月9日までで終了する方向です。
 ただ、残暑が予想以上に厳しくなると電力需要が大きく伸びる可能性もあることから、特に東京電力管内の企業や家庭などに対しては、努力目標として、15%の節電への協力を呼びかけることにしています。
 この方針について政府は詰めの調整を行ったうえで、早ければ30日にも発表することにしています。



2011年10月28日09時45分  [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/049/145049.html?servcode=A00&sectcode=A00

「日本の電力大乱防いだのはITのおかげ」

 3月の東日本大震災と原子力発電所事故発生後の日本の最優先国家課題は電力不足と産業空洞化を防ぐための「エネルギー最適化」になった。
 日本の経済産業省の担当者は、
 「生活のあちこちに入ってきたIT機器がその鍵」
と強調した。
 27日にソウル・三成洞(サムソンドン)のCOEXで開かれた「第3回アジアグリーンITビジネスフォーラム」でだ。

この日の行事は知識経済部主催、韓国産業技術振興院・韓国生産技術研究院・韓国グリーンビジネス協会・韓国ITビジネス振興協会・中央日報・電子新聞主管でかれた。
 韓国・日本・中国・インド・インドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイ・ベトナムのアジア10カ国の企業と政策担当者70人余りが参加し、グリーンITに熱い関心を見せた。

主題発表を担当した経産省担当者は、地震後の日本の電力問題を解決した 「スマートコミュニティ」政策を紹介した。
 「今年の夏に日本中西部の原子力発電所を再稼働せず15%の電力縮小目標を超過達成した。
 ITを通じて建物と家庭の電力需要を正確に予測して供給したため」
と説明した。

2009年に始まったこのフォーラムはアジアの国同士でグリーンIT情報を共有すると同時に関連技術輸出がなされる場でもある。
 この日のフォーラムには富士通・NECのような日本の大手電子企業の役員が参加し、「データ電力効率化」のような自国の技術を伝えるのに力を入れた。
 NECの福井雅輝首席副社長はこの日の発表で
 「NTT・三菱・パナソニック・日立のような通信・電子会社が協力してベトナムとシンガポール、中国で省エネルギー案の分析を進めている」
と明らかにした。

韓国は1・2回の日本に続き今年初めて主催国になった。
 情報通信産業振興院(NIPA)のシン・ジェシク団長が「韓国のグリーンIT政策と事業現況」という主題発表を担当し、公認電子文書「ペーパーレス事業」により政府だけで1年に20万トンの紙を節減した成果を紹介し関心を集めた。
 フォーラムを終えた参加国はグリーンIT研究のために国レベルでの協力を約束し、こうした内容の共同声明を発表した。





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韓国のソフト強化策:誰も使わぬOSの開発

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● サムスンOS Bada



朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/23 08:25:22

韓国政府、サムスン・LGとクラウドOS開発へ

 韓国政府はサムスンやLGなど韓国企業と協力し、グーグルの基本ソフト(OS)「クロームOS」に対抗できるOSの開発に乗り出す。
 OSとは、米マイクロソフト(MS)の「ウィンドウズ」やグーグルの「アンドロイド」のように、各種のIT機器を作動させるための基本となるソフトウエアだ。

 知識経済部(省に相当)のキム・ジェホン成長動力室長は、22日に行われた記者懇談会で
「企業と合同でコンソーシアムを組み、韓国独自のOSを開発する計画」
と述べた。
 キム室長は
 「スマートフォン(多機能携帯電話端末)やタブレットPC(タッチパネル式の表示・入力部を持つ携帯可能なパソコン)用のOSは、すでにグーグルとアップルが市場を占有しているため(競争は困難だと考え)、次世代のOSといわれるウェブ基盤OSを開発する予定」
と説明した。

 ウェブ基盤OSとは、主なファイルやプログラムをPC(パソコン)のハードウエアではなくインターネットのサーバー上に置き、必要なときに呼び出すという概念で、IT機器の構造を簡素化・小型化できるのが特徴。
 スマートフォン用のOS「アンドロイド」を開発したグーグルは、今年5月にウェブ基盤OS「クロームOS」を発売した。

 政府はまず、ウェブ基盤OSをデスクトップPCやノートPC用に開発し、成果が良ければスマートフォンやタブレットPC用に拡張していく計画だ。
 また、このOSはグーグルの「アンドロイド」と同様に、誰でも自由に利用できるオープンソース形式で開発し、多数のユーザーを確保するとしている。

■クラウドコンピューティング
 自分のPCではなく大型サーバーコンピューターにファイルやソフトウエアを保存しておき、必要なときにインターネットを通じて利用するサービス。

 韓国政府すらもあせりはじめている。
 お尻が落ち着かなくなっている。
 なにかやっていないと身がもたないという状況だろうか。
 でも、OSの開発などやめたほうがいい。
 日本ではトロンの開発が官民一体でああった。
 が、採用には至らなかった。
 世界のスタンダードにならないと、インターネットでは価値がない。
 ハードなら世界基準を作れる。
 でもソフトはダメ。
 無駄な努力に終る。
 が、しかしである。
 その失敗で培ったノーハウは資産になる。
 強いていえば、この計画はOS開発というアドバルーンの下で行われる政府のソフト強化策とみていたほうがいい。
 OSは開発できない。
 でも多くのソフト開発者を育てることができる。
 それを政府の仕事と割り切れば、OSの開発も悪くはない。
 IT大国韓国のメンツにかけてやるつもりだろう。


ハンギョレ・サランバン 2011年08月24日08:37 

"誰も使わず廃棄されたK-DOSの再来になるしかないのに…"

政府‘独自OS開発’方針に業界 無誠意 なぜ?
政府主導 SW 開発プロジェクト推進事例

 ‘開発だけしてどうするの。誰も使わないでしょうに…。’
 最近政府が三星電子・LG電子・パンテックなど国内企業等と共同でグーグルの‘アンドロイド’とアップルの‘iOS’に対抗する国産モバイルOSを開発すると発表したことに対し、関連業界ではすっきりしない反応が支配的だ。
 過去の経験に照らしてみれば開発作業に参加した企業等でさえ、それを採択しないという皮肉はもちろん、業界の現実と産業環境さえ正しく理解できない拙速処方という批判も激しい。
 政府主導のソフトウェア開発プロジェクトが中途でうやむやになった事例はおびただしい。
 いわゆる‘K-DOS'プロジェクトが代表的だ。
 かつて‘286コンピュータ’と呼ばれた‘80286’PCが普及した1990年代初め、政府はマイクロソフト(MS)に従属したソフトウェアの‘独立’を叫び、PC製造業者らと共に韓国コンピュータ研究組合を設立し国産PCのOS開発に乗り出し、ついに1991年‘K-DOS’を出した。
 だが‘G7プロジェクト’の一つとして少なくない人材と予算を投入し開発したK-DOSはまともに使って見られることもないまま‘冷や飯’扱いされ、結局WINDOWS OSの登場と共に廃棄された。

 当時、三星とLGなど国内PC製造業者らまでがK-DOSを冷遇した。
 これら業者はK-DOS開発に参加していながら、MSの‘MS-DOS’を装着した。表面ではK-DOSの安定性が検証されていないという言い訳をしたが、実際にはMS-DOSだけを装着しろとのMSの一方的な契約条件に足かせをかけられていたためだ。

 公務員の伏地不動も一役買った。
 公衆電話の落銭収入で全国の小・中・高に供給される‘教育用コンピュータ’にK-DOSを先ず入れて安定性の検証を受けようという代案が登場し、今度は教育部がブレーキをかけた。
 「OSとしてMS-DOSを入れたコンピュータで障害が出れば問題にならない。
 MS-DOSがあの程度なら他のものはさぞかし大変だろうと考えた。
 だが、K-DOSを入れて問題が生ずれば責任を負わなければならない。
 MS-DOSを入れレバ済むものを、なぜK-DOSに変えて事故を起こすのかと責任を問う。」
 当時、教育用コンピュータ普及の仕事を請け負っていた教育部のある奨学官が記者たちに投じた言葉だ。
 こういう経験は以後にも繰り返された。
 ‘韓国型LINUX’、‘韓国型モバイル プラットホーム(ウィーピー)’、‘韓国型ルータ’等もその例だ。
 一様に政府プロジェクトとして開発されたが関連企業等の支持を受けることができずに当初の趣旨を生かせないまま厄介者に転落した共通点がある。

 今回推進される国産モバイルOS開発もやはり似た運命に処する可能性が高いという指摘が多い。
 アンドロイドとiOSの事例に見るように、モバイルOSはソフトウェア自体よりは関連生態系を豊富にさせることがはるかに重要だ。
 その上、三星電子はすでに‘パダ(海)’という独自OSを持っている。
 政府の発表を眺める業者の反応が冷たい理由だ。
 ある業者関係者は「政府が掲げた名分を立てておき拒否することは難しく手伝いはするが率直に言って気が向きはしない」と話した。

キム・ジェソプ記者 jskim@hani.co.kr


朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/29 11:31:16

【コラム】全世界がサムスンのスマホOSを使う日

 サムスン電子が開発したスマートフォン用基本ソフト(OS)の名前は「パダ」(韓国語で海の意味、英文表記はBADA)だ。
 しかし、同社はグーグルのOS「アンドロイド」を搭載した「ギャラクシーS」シリーズをスマートフォンの主力としている。
 当然、一般消費者に「パダ」は浸透していない。
 パダという名前には
 「この世の全てのスマートフォン開発者とユーザーが使うような、広い海のようなOSを目指す」
という意味が込められているという。
 パダの開発者支援センター(ソウル市江南区)の名前も「オーシャン」だ。

 その名の通りになればよいのだが、現実はそうはいかない。
 パダで動作するスマートフォンは世界市場にほとんどない。
 インドと中国で販売されている中低価格帯の携帯電話端末の一部に採用されているが、合計しても世界シェアは1.5%にすぎない。
 市場で一流製品となるためには足りない点が多いからだ。
 サムスンと韓国IT業界の悩みは、技術力に苦しみ、よその技術を借りなければならないという事実に表れている。

 「参加、共有、開放」というコンセプトの「ウェブ2.0」という技術革新は、グーグルというインターネット界の巨大企業がリードした。ネットユーザーはグーグルのオープン式検索を無料で利用し、感激に浸った。
 グーグルアースなど革命的なサービスに積極的に参入し、情報を常に共有しながら、「グーグル帝国」の一員となることにためらいはなかった。

 ウェブ2.0がネットユーザーに数多くの機会、経験、恩恵をもたらしたのは確かだ。
 グーグルの技術開放も、自分たちが実利を得るための営業戦略にすぎない。
 「邪悪になるな」というモットーを掲げ、「誠実な企業」を目指すというが、グーグルの究極の目標は利益の極大化であり、無料の情報と技術開放は、顧客集めのためのビジネス戦略にすぎない。
 グーグルの電子メール利用者は2億人以上に達し、数億人が1日平均計30億回以上もグーグル検索を利用している。
 これが年間数百億ドル(数兆円)に上る検索広告収入の源だ。

 グーグルの意図は、最近もモトローラ買収で露骨に表れた。
 無料のOSをばらまき、世界のスマートフォンメーカー、通信事業者、ユーザーを取り込むことに成功し、今度は携帯電話端末の生産まで制覇しようとしている。
 モトローラは携帯電話関連の特許を最も多く保有する「技術王国」だ。
 韓国の携帯電話産業は、独自技術がなく、ソフトウエア競争力がないことで揺らいでいる。
 アップルとの特許訴訟に苦戦し、サムスンとLGはグーグルのモトローラ買収によって生じる爆風に緊張している。

 独自技術なしで世界的な競争に打ち勝つことは不可能だ。
 韓国のスマートフォン産業の突破口も独自技術の確保が大切だ。
 小川の水は川へと流れ、海へと集まる。
 サムスンのOSパダが優れた技術で世界の技術者や開発者の拍手を受けてこそ、韓国のスマートフォンが名実ともに世界首位に躍進できる。

 世の中、何があってもおかしくない。
 が、絶対に起こらないことというのがある。
 韓国のOSが世界に躍進することだ。
 そもそもそれができるのであったら、その前に日本のOSが躍進していたはずである。
 


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    結 末
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2011年10月29日07時24分  [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/082/145082.html?servcode=300&sectcode=300

韓国政府、“国産OS”開発計画を白紙化

政府とサムスン電子、LG電子などの韓国企業が共同で開放型国産基本ソフト(OS)を開発するという計画が結局、白紙になった。

知識経済部の関係者は28日、
 「独自のモバイルOSを開発する案について製造企業や研究機関と今月中旬まで議論したが、開発しないのがよいという結論を出した」
 と明らかにした。


 分かっていたことが、分かっていたように結論化されただけであるが。
 「全世界がサムスンのスマホOSを使う日」なんて絶対にこないということだ。
 日本のトロンですら、使われていないだから、冷静に考えればすぐにわかることである。
 つまらぬところに金を使うことにならずに、よかったと思うのだが。





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