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● 1Q84
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ウォールストリートジャーナル 2011/10/5 16:41
http://jp.wsj.com/japanrealtime/2011/10/05/%E6%AF%8E%E5%B9%B4%E6%81%92%E4%BE%8B%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E6%96%87%E5%AD%A6%E8%B3%9E%E4%BA%88%E6%83%B3%E3%80%81%E6%9D%91%E4%B8%8A%E6%98%A5%E6%A8%B9%E6%B0%8F%E3%81%AF3%E4%BD%8D/
毎年恒例ノーベル文学賞予想、村上春樹氏は3位
ノーベル賞シーズンが正式に幕を開けた。村上春樹(62歳)ファンは毎年恒例のイベントで盛り上がっている。今年こそ、受賞なるのだろうか。
Associated Press
村上春樹氏
発表の2日前、英ブックメーカーのラドブロークスは、村上氏受賞のオッズを8倍とした。
受賞の可能性が3番目に高いことになる。昨年は7倍でやはり3位だった。
一部報道によると、ストックホルムの文壇では中東の騒乱が今年の選考結果に織り込まれる可能性があるとうわさされている。
そのため現在シリアの詩人アドニス氏(81歳、本名アリ・アフメド・サイード・アスバール氏)が有力とみられており、オッズは4倍だ。
フランスを拠点に活動するアドニス氏は僅差でスウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の上位につけている。
アドニス氏や村上氏には過去の受賞者との共通点がある。
過去の受賞者はアカデミー賞受賞前にさまざまな賞を受賞しているのが普通だ。
また、体制から距離を置いているようだ。
アドニス氏は8月、アラビア文学作家として初めてゲーテ賞を受賞した。
そのスタイルは、アラビア語の伝統的な詩の構造とは明らかに異なるとの評価だ。
また中東情勢について積極的に発言している。
一方の村上氏は、6月のカタルーニャ国際賞受賞スピーチで日本の原発依存を批判。
福島第1原子力発電所の事故について、日本人が自ら犯した過ちだと断じた。
この批判は、村上氏の小説で繰り返されているテーマと似通っている。
同氏の小説の主人公たちは、日本社会に広がる集団志向に挑戦する反骨精神のシンボルのような存在であることが多い。
氏は既に海外でも有名だが、待望の「1Q84」の英訳が25日に発売される予定になっており、さらに多くのファンを獲得するだろう。日本では2009年の発売以来400万部が売れた。
これまで日本人作家のノーベル文学賞受賞は1994年の大江健三郎氏と68年の川端康成氏の2人だけだ。
発表は日本時間6日午後8時だ。
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ブルームバーグ 2011年10月4日
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920013&sid=aO6mDT_eQDOc
ノーベル文学賞:村上春樹氏は3番手、最有力はアドニス氏-賭け率
10月4日(ブルームバーグ):
今年のノーベル文学賞の有力候補として米国の作家フリップ・ロス氏は気にしなくていい、今年は結局シリアの詩人アドニス氏が手にする可能性が最も高い-。
賭け好きの英国人が6日発表のノーベル文学賞を予想するとこうなる。
英ブックメーカーのラドブロークスによれば、現在フランスを拠点としているアドニス氏が、4対1の賭け率で受賞する可能性がある。
アラビア語で創作するアドニス氏に次ぐ有力候補は、スウェーデンの80歳代の詩人、トーマス・トランストロンメル氏で賭け率は6対1。
村上春樹氏は、8対1で3番手候補となっている。
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/10/07 10:02
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/07/2011100700702.html
ノーベル賞:文学賞にスウェーデンの詩人
「また欧州」との批判も
今年のノーベル文学賞はスウェーデンの詩人、トーマス・トランストロンメル氏(80)に授与されることが決まった。
韓国を代表するスウェーデン文学者のキム・サンヨル韓国外国語大学スカンジナビア語科教授(56)は、同氏の受賞について「トランストロンメル氏はスウェーデンの文壇からだけでなく、米英をはじめとするゲルマン語圏で偉大な詩人として評価が高い。
ノーベル文学賞に値する人物が受賞したという事実に、異論はないだろう」と語った。
続けて「トランストロンメル氏の詩は音楽性が非常に豊かだと評価されている。
奇想天外な隠喩的イメージが多く使われ、難解だが、世界各国で作品研究や翻訳が盛んに行われている」と紹介。
スウェーデンの作家がノーベル文学賞を受賞するのは、1974年に小説家のエイヴィンド・ユーンソン氏と詩人のハリー・マーティンソン氏が共同受賞して以来となり、スウェーデンは同賞の受賞を心待ちにしていたと説明した。
一方、トランストロンメル氏の受賞に対し、米英のマスコミはその文学的業績を認めながらも「欧州出身の作家がノーベル文学賞を独占している」と、スウェーデン・アカデミー(ノーベル文学賞の選考委員会)に批判的な視線を投げ掛けた。
英紙ガーディアンは
「スウェーデン・アカデミーは自国の作家に賞を与えることで、(ノーベル賞受賞者が)欧州に偏重しているというここ数年間の非難に答えた」
と指摘。
トランストロンメル氏は、ドイツの小説家ヘルタ・ミュラー(2009年)、フランスの小説家ル・クレジオ(08年)、英国の小説家ドリス・レッシング(07年)などに続き、過去10年間でノーベル文学賞を受賞した8人目の欧州作家だと皮肉った。
英紙テレグラフも
「スウェーデン・アカデミーは、またしても世界の別の地域の作家たちを無視したという批判を受けることになった」
と報じた。
米CNNテレビは
「詩人(トランストロンメル氏)は出版社たちが好むボブ・ディラン氏や村上春樹氏を退けた。
昨年はペルーの小説家マリオ・バルガス・リョサ氏が受賞したが、スウェーデン・アカデミーはここ数年間、あまり知られていない欧州の作家ばかりに賞を与えている」
と報じた。
米紙ニューヨーク・タイムズは
「過去10年間のノーベル文学賞受賞者は、欧州の作家が圧倒的に多い。
同賞を受賞した直近の米国人作家は、1993年のトニ・モリソン氏だ」
と、米国人が受賞を逃したことを悔やんだ。
また
「文壇では、しばしば政治的影響を受けるノーベル委員会が、中東で民主化運動が拡大している状況を考慮し、アラブ圏の作家を選考すると予測していた」
と伝えた。
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