2011年10月4日火曜日

活発化する中台「無煙戦争」

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朝鮮日報 記事入力 : 2011/10/04 10:36
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/04/2011100400827.html

台湾で活動する中国の女性スパイ5000人
中台が「スモークレス・ウォー
双方で高官の解任・拘束相次ぐ

 台湾の聯合報は今月1日、中国・四川省の副省長が、台湾の女性スパイと不適切な関係を持った疑いで、最近解任されたと報じた。
 今年初めには台湾の現役陸軍少将が、中国の女性スパイに取り込まれ国家機密を漏らした疑いで身柄を拘束されたが、今度は逆に中国大陸で、高官が女性スパイ・スキャンダルに巻き込まれたわけだ。

 中国国営の四川日報は、李成雲・四川省副省長が先月29日に解任されたと報じたが、その理由については明らかになっていない。
 この件をめぐり聯合報は、匿名の消息筋の話を引用し、スパイと疑われる台湾の女性とかなり親密に接していたことをめぐり、李副省長が当局の取り調べを受けたと報じた。
 具体的な容疑の内容は不明だが、李副省長は軍事・科学技術、安全保障、国有資産などデリケートな分野を管掌していることから、スパイのターゲットになったと当局では見ている、と聯合報は報じた。

 今年1月には、台湾で陸軍司令部通信電子情報処長を務めていた羅賢哲少将が、中国の30代の女性スパイに極秘情報を流出させた疑いで身柄を拘束された。
 羅元少将が持ち出した機密の中には、台湾が米国から導入した先端電子防御システム関連の情報も含まれていたという。
 羅元少将は2004年、武官としてタイに滞在していたときに女性スパイに取り込まれ、1件につき10‐20万ドル(現在のレートで約770‐1540万円)の報酬と引き替えに情報を漏らしていた、と台湾当局は発表した。

 英誌『エコノミスト』は、中国と台湾が物理的な軍事衝突の代わりに、スパイを動員した「無煙戦争」を繰り広げていると報じた。
 台湾海峡を挟んだ「両岸交流」が活発になる中、相手側の高官を狙い、色仕掛けも活用しながら機密を盗み出そうとするケースが増えている。

 台湾で活動する中国のスパイは5000人以上に上り、その相当数は女性とみられる、と台湾の各メデイアは報じている。

 一方中国側にも、台湾のスパイ活動に関するニュースがある。
 内部告発サイト「ウィキリークス」が最近公開した米国国務省の秘密文書によると、2007年8月に金人慶・財政部長(当時)が辞任したのは、台湾の女性工作員との「不適切な関係」が原因だった、との見解を米国側は示している。






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